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アナフィラキシー

      2017/01/27

アナフィラキシー

概要

突然子供や友人が何の前触れも無くショック状態となり、痙攣したり、倒れたりしてしまう、そんな状態に誰でも陥る可能性があります。突然のショック状態を引き起こす病気、それがアナフィラキシーです。アナフィラキシーとは、瞬時にアレルギーの症状が複数の臓器にみられる病態で、複数のアレルギー反応を同時に起こした状態をいいます。アナフィラキシー症状に陥ると、重症の場合に、急激に全身の血管の拡張を来すとショック状態となり、症状によっては死に至ることもある、危険な症状といえます。最近は頻繁にこのアナフィラキシーがTVなどでも取り上げられるようになり注目されていますが、その症状や原因は様々で、アナフィラキシーを起こす原因も多種多様で、これが原因と即座に決め付けることができないところにこのアナフィラキシーの難しさがあります。
アナフィラキシーの原因となるものも、食べ物、薬、昆虫の毒、ダニ、埃などの人間が生活するすぐそばにたくさんあるものが、原因となる物質となるので、対応策もとても難しいものとなります。
アナフィラキシーを起こさないためにも、その症状、原因、治療法について、基本的な知識を持っておくことが大切といえます。

症状

アナフィラキシーの症状は様々なものがありますが、最も多い症状としては、、じんましん、赤み、かゆみといった皮膚に現れる症状といえます。食べ物を食べた時に、皮膚のかゆみをうったえたりしたら注意が必要です。そして、皮膚に現れる症状の次に多いものとしては、くしゃみ、せき、喘息に似たようなぜいぜいとし息、そして息苦しさといった呼吸器の症状が上げられます。風邪をひいているのでもないのにくしゃみがとまらないような場合には注意が必要といえます。また、目のかゆみやむくみ、くちびるの腫れといった粘膜の症状も多く見られます。くしゃみや目のかゆみ、発疹といったところは、通常のかぜの症状でも見られる時もあり、当初はアナフィラキシーということを見逃してしまって病院へ診察に行くことが遅れてしまうという場合もあるので注意が必要といえます。
そして腹痛や嘔吐などの消化器の症状や血圧低下など循環器の症状もみられます。消化器系循環器系に症状が表れる場合は重篤な症状に繋がる場合もあり、また、これらの症状が複数の臓器にわたって見られるようになり、全身にわたって急速にあらわれるのが、アナフィラキシーの特徴といえます。アナフィラキシーの症状が重症の場合には、アナフィラキシーショックといってショック状態に陥り生命が危険にさらされる場合があるので注意が必要です。

原因

アナフィラキシーの原因として挙げられるものにも様々なものがあります。もっとも原因として多いのは、食べ物で、そのほかにも、蜂などの昆虫が薬物となっています。
食べ物に関しては、卵、牛乳、小麦、そば、ピーナッツなど、特定の食べ物を食べたときに発症します。発症する食べ物は、人それぞれに違います。この症状は、子どもから大人まで幅広い世代でみられますが、特に乳幼児に多くみられます。最近の食べ物には、アレルギーを起こしやすい物質の含有状況を表示してくれているものが多いので、参考にするといいといえます。
蜂毒に関しては、スズメバチ、アシナガバチなどの蜂の毒液によるアレルギー反応があげられます。日本でよく耳にするのは、蜂に刺されたことによるアナフィラキシーショックで亡くなられる人がいるというニュースだと思います。特に一度蜂に刺された経験がある人は、二度目にショック症状を起こすことが多いので注意が必要です。
また、薬物が原因になる場合もあります。薬物に関しては、原因となる薬物の多くは、抗生物質や解熱鎮痛剤などの使用によって、副作用としてショックを起こす場合が見られます。その他にも、天然ゴム、ハウスダストと呼ばれる微粒子状の物質などその原因は様々です。

診断

アナフィラキシーの検査でよくおこなわれるのは、血液中にアレルギー反応に関与する抗体があるかどうかを調べる検査です。この検査では食物、ダニ、昆虫、植物などについて幅広く調べることができ、また、皮膚テスト(プリックテスト:皮膚にアレルゲンを少量たらし、針で小さな傷をつけて反応を見るテスト)がおこなわれることでも検査をすることができます。これらの検査では、疑わしいアレルゲンが推定できるだけで、それを特定するためには、必要に応じて食物除去試験や食物負荷試験がおこなわれます。
また、蜂毒に関するアナフィラキシーの検査方法としては、スクラッチテストがあります。
スクラッチテストとは、細い針で腕の内側に蜂毒を垂らして、注射針で血が出ない程度に皮膚を軽くひっかきます。そうすると、アレルギーを持っている人の場合には、15分程度たった後に、皮膚の表面が赤くなったり軽く腫れたりするような反応があらわれます。これによって、アレルギーを持っているということが分かるという検査方法です。
また、皮内テストという検査方法もあります。皮内テストとは、薄めた蜂の毒を、皮膚の中にまず注射をして、15分ほど経過した後に、注射をした皮膚の部分のその反応の大きさを計測して、陽性か陰性かを判定するという方法です。
いずれの方法も、アレルギーとなる物質を、人体に接触させることによって、人間の抗体反応を確認するという方法ですが、アレルギー関係の診断に強い病院で検査を受診することがおすすめです。

治療方法

アナフィラキシーの症状が多種多様なため、その治療法も症状によってことなり、様々であるといえます。軽い皮膚のかゆみやただれなどの粘膜症状の場合は抗ヒスタミン薬、呼吸器の症状には気管を広げる薬、重症になってくると効果が強いステロイド系の薬が処方されたりします。ショック症状や呼吸器系の強い症状があらわれた場合には、アドレナリン自己注射薬(アナフィラキシー補助治療剤)を使用します。自己注射薬はその名の通り、普段携行しておいて万一の際には自身で注射をして症状を緩和するという薬品で、当然病院で処方してもらって受け取るという薬です。
過去にアナフィラキシーショックを起こしたことがあるという人や、過去に毒蜂にさされた経験があるなどで、ショック症状を起こす危険性があるとあらかじめ分かっている人であれば、万一にそなえてアドレナリン自己注射薬を常に携帯しておくのがベストといえます。この薬品は、以前は購入が実費でしたが、現在は保険適用が可能となり、購入する際のお金の負担も軽減していることから、医師の診断を受けて、ショックを起こす可能性があるのであれば常時携帯しておくことが自分の身を守る上でもベストといえます。

対応策

万一アナフィラキシーの症状が出たり、そのような症状の人を見かけた場合は、原因となった食物や蜂の毒針などをすぐに取り除くことが大切です。もし、スズメバチなどの毒蜂にさされた場合には、蜂の毒針は取り除けるのであれば抜くことが大事です。鉢の毒針は刺さった状態のままになっていて、毒が注入され続けている場合もあります。
アナフィラキシーの原因が、食物の場合は、口の中に残っていれば、口から取り出して、口の中を綺麗な水などですすぎ流してショックの原因となっている食べ物を口の中から除去することが大切です。また、ショック症状を起こす原因となる食べものが、体の皮膚にくっついたり、手に触れて触っていた場合などには、タオルでふき取ったり、水で洗い流すなどの対処をすることが効果的といえます。
また、一点注意が必要なのは、蜂に刺されて毒針が残っている場合に、無理に毒針を取り除こうとして、毒針を引っ張り出そうと力を入れると、更に毒が排出されたり、針が取れにくくなったりする場合もあるので、そのような場合には、針が刺さったままの状態で、病院を受診して医師に適切に適切に除去してもらうことがもっとも安全といえます。いづれにしても、症状が見られた場合には早期に病院に診察に行くことが重要です。

 - Ⅰ型, アレルギーの種類