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知恵熱は子どもの成長の1ステップ! 正しい知識を持とう

      2017/01/13

知恵熱は子どもの成長の1ステップ! 正しい知識を持とう

普段、冗談半分に使いがちな知恵熱という言葉は、本来は子どもに知恵がつく時期に出る高熱を意味するものです。

子どもの成長の中の1ステップともいえますが、他の病気を知恵熱と勘違いする危険性もあります。

知恵熱の症状

赤ちゃんが生まれてから半年ほどすぎ、離乳食になってくると、次第にちょっとしたきっかけで発熱することが多くなります。身近な病原体に対する体の抵抗のような、病気とは呼べないこうした発熱のことをひとまとめにして知恵熱と呼びます。

はっきりとした定義があるわけではないため、成長した子どもに対しても知恵熱があるといわれる場合があります。

知恵熱と他の病気による熱には大きな違いがあります。たとえば、風邪をひいた時には、鼻水や咳、食欲不振のような他の症状と共に熱が出始め、だんだんと、あるいは急激に病状が悪くなっていきます。

しかし、知恵熱の場合は体温が突然38℃やそれ以上になるだけで、他にこれといった症状が出ないことがほとんどです。また、治る時も熱が何日も時間をかけて下がっていくのではなく、たいていの場合は1日ほどで平熱に戻ってしまいます。

子どもが熱を出す病気はいろいろと考えられますが、この2点が当てはまる場合は知恵熱の可能性があります。他の症状が出ていないように見えても、熱がなかなか下がらなかったり、一度下がった熱がまた上がってくるようなことがあれば、他の病気にかかっていることが考えられるでしょう。

知恵熱の原因

この世界にはさまざまな、それほど危険ではない病原体があふれていますが、私たちの身体にはそれに対抗する免疫があるため、特に問題なく生活することができます。

生まれたばかりの赤ちゃんも、母親から免疫を受け継ぎ、また母乳からもすこしずつ取り入れているのですが、成長するにつれ力が失われていきます。そのタイミングは知恵がつき始める頃、つまり生後半年~1年後です。

この時期に熱を出す子どもが多いのを見た過去の医学者たちは、それを知能の発達と結びつけたのです。つまり、発熱の原因は脳の発達そのものや、それが活発に活動することにあると考えたわけです。

現在では知恵熱の原因は身近な病原体とされています。発熱によって病原体を殺し、克服することで、新たな免疫を増やしていくわけですから、成長の一過程と考える方が正しいのかもしれません。

そのため、旅先や遊園地など普段自分のいる自宅周辺から離れた場所に行ったり、幼稚園や学校などで集団行動が始まったりすると、知恵熱が出る可能性は高くなります。新しい環境で脳が発達すると考えてしまうのも無理はないかもしれません。

大人にも知恵熱がある?

ある程度成長すると、身体の中にたくさんの免疫ができ、身近な病原体に負けてしまうことはなくなります。ところが、世間では大人に対しても知恵熱という言葉を使います。

頭を使いすぎると発熱するという間違った考えによって広まってしまった誤用です。もはや一般化していますが、大人が知恵熱を出すことはありません。

しかし、現実に頭を使った時に体温が上がったという経験のある人も多いでしょう。実は、この場合の問題は頭ではなく、心にあるのです。体温を上げてしまう原因は強いストレスで、そのためこれは心因性発熱と呼ばれています。

原因不明の発熱は大人の“知恵熱”…心因性発熱とは?

知恵熱の治療法

知恵熱は子どもがさまざまな免疫を獲得するために必要なステップです。できるだけ熱を出さないように家から出さず、他の子どもにも近づけない、というやり方が将来良い結果をもたらす可能性は低いでしょう。

ですから、知恵熱は避けようが無いものと考え、熱が出てしまった時には安静にして熱が引くのを待ちましょう。知恵熱の場合は他の病気と違い、食欲もあり、元気さも失わないことが多いのですが、熱があるのは事実ですから無理をさせてはいけません。お風呂に入れるのも控えた方がいいでしょう。

基本的にはそれ以上の積極的な治療を必要としない知恵熱ですが、怖いのは他の病気による発熱を知恵熱と思い込んで見過ごしてしまうことです。また、正常な発熱とはいえ、あまりにも体温が上がりすぎるようなら解熱剤の使用も考えられます。

何度も知恵熱を経験して慣れてきた時期が一番危険です。熱が長引いたり、いつも以上の高熱が出ているなら、病院で診察してもらうことをおすすめします。

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