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原因不明の発熱は大人の“知恵熱”…心因性発熱とは?

      2017/01/13

原因不明の発熱は大人の“知恵熱”…心因性発熱とは?

知恵熱とは本来、生まれたばかりの子どもが病原体に触れることで発熱してしまうこと。現在では、頭を使うことで熱が出ると誤用されがちです。しかし、その誤用から“大人の知恵熱”といわれるのが心因性発熱です。

心因性発熱の症状

大人は仕事で日常的にストレスを抱えることも多く、ストレスを感じると体温が上昇することがあります。このストレスによる体温上昇は、通常では短期間に限られており、ストレスの原因が解消されれば体温は平熱に戻ります。

しかし、長期間のストレスにさらされ続けると、体温が高い状態が続くことになり、その状態のことを心因性発熱と呼んでいます。
心因性発熱についてはストレス性高体温症あるいは大人の知恵熱と呼ばれることもあります。

心因性発熱は37℃程度の微熱が長く続くのが特徴ですが、例外的に38℃以上の高熱になる場合もあります。

心因性発熱の症状は風邪とよく似たもので、頭がクラクラして歩く時にふらついたり、身体が熱っぽく感じるようになります。心因性発熱を風邪と勘違いし解熱剤を服用すると、解熱剤の効果で一時的に体温はさがります。しかし薬の効果が切れたところですぐに体温が上昇してくるのが心因性発熱の特徴です。

町医者などの医療機関を受診して各種の検査を受けてもなかなか病名がはっきりしないというのも心因性発熱の特徴です。風邪でもないのに微熱や高熱の状態が3週間以上続いている場合には、心因性発熱が疑われることになります。

心因性発熱の原因

身体が健康であるのに発熱が続くのが心因性発熱の特徴ですが、心因性発熱の主な原因はストレスです。

人はストレスにさらされると興奮したり、緊張したりします。たとえば他人と激しい口論を交わすと、身体が興奮して体温が上昇します。また、大学入試や資格試験など大切な試験の最中では、精神が極度に集中し、体温が上昇してしまいます。

この興奮や集中によって交感神経が活性化した状態が継続すると、体温が高熱の状態のまま続いてしまい、心因性発熱の症状が表れてきます。

また仕事が忙しくなって残業が続いたりすると、気の抜けない生活が続いて精神の緊張状態がとけなくなってしまいます。その結果、交感神経が活性化した状態が続いて、体温が微熱のまま下がらなくなってしまいます。

特に仕事の問題を多く抱え、思い悩むことが多くなってしまうと脳が休まらなくなり交感神経が活性化したままの状態となってしまいます。自律神経失調症のような症状になると眠れなくなってしまいますが、それと共に心因性発熱を発症することもあります。

このように心因性発熱の原因となるのはストレスです。長期間ストレスにさらされ続けると、交感神経が活性化したままの状態となって身体のアクセルを踏み続けたような状態となり、体温が上昇したままの状態となってしまうのです。

心因性発熱の治療法

心因性発熱の原因はストレスにあるため、その原因となるストレスを取り除くためには休養をとるのが一番の方法となるのです。ストレスのもとである仕事から離れる期間が長くなればなるほどストレスを遠ざけることができるため、心因性発熱の治療には長期休暇が効果的です。

さらに心因性発熱の治療のために大切となるのが睡眠です。心因性発熱の患者の多くは忙しい生活を送っている場合が多く、睡眠時間が足りていません。しかし質の高い睡眠が取れれば、副交感神経が活性化することにより交感神経の活動を抑え、結果として体温の低下が期待できるようになります。

忙しくて十分な睡眠時間を確保できない場合でも、深い睡眠が取れれば心因性発熱の治療につながります。そこで心療内科や精神科を受診し睡眠薬を処方してもらい深い睡眠を取れるようにすることも、心因性発熱の治療法となります。

心因性発熱の予防法

心因性発熱は、完璧主義者の人がかかりやすい病気であると指摘されています。完璧主義者は仕事に対していつも全力で、自分に対して厳しい傾向にあります。しかしそのようにいつも全力で過ごしていると、常にストレスを抱えた状態となってしまいます。

そこで心因性発熱を予防するために大切となるのが、がんばりすぎないことです。100%を目指すのではなく、手を抜けるところは手を抜いて自分を追い込まないようにし、ストレスを感じないで済むように過ごすことが大切です。

また仕事のスケジュールが忙しくなった時には、仕事の合間で休憩時間を見つけ、リラックスするよう心掛けることも大切です。ちょっと空いた時間に身体を動かしてみたり、目を閉じて数分だけ横になってみるだけでもかなりリラックスできます。

さらにどんなに仕事が忙しくても徹夜をすることは避け、1日のうち最低6時間の睡眠時間は確保すべきです。心と身体を休ませるために最も大切なのが睡眠です。睡眠時間が削られると神経の緊張がとけなくなってしまいます。そこで心因性発熱を予防するためには、毎日きちんとした睡眠時間を確保するようにしましょう。

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