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虫歯や糖尿病のきっかけになることも? くる病の原因と予防法

      2017/01/13

虫歯や糖尿病のきっかけになることも? くる病の原因と予防法

くる病は丈夫な骨が作られない病気で、O脚やX脚など見た目の変化だけでなく、虫歯になりやすくなってしまったり筋力の低下、骨粗鬆症の発症リスクの上昇など様々な弊害をもたらしてしまいます。ここでは、くる病についてご紹介いたします。

くる病の症状

くる病とは、子どもの発育期にカルシウムが骨に十分沈着せずに丈夫な骨が作られない、骨の石灰化障害のことをいいます。くる病は骨軟化症とも呼ばれ、くる病が疑われる場合は血液検査とX線検査を行い診断します。

くる病の主な症状は、骨変形から起こるO脚やX脚、頭蓋骨の軟化、エナメル質の形成がうまくいかないため虫歯になりやすいなどの症状、また血中のカルシウム不足から起こる手足のこわばりや痙攣、筋肉痛、筋力の低下、低身長などです。

くる病になると後遺症として骨粗鬆症が現れることがあります。また一過性であっても乳児期に潜在的にビタミンD欠乏症であったケースでは、将来1型糖尿病になるリスクが上がるという臨床研究もあります。乳幼児がいる方はビタミンD欠乏症にならないように十分に気を付けてあげなければなりません。

くる病の原因

くる病の原因は、複数あります。まず先天的な原因では、遺伝性ビタミンD依存性くる病が複数タイプ存在します。後天的な原因としては、カルシウム、リン、ビタミンDなど骨を形成するのに必要な成分の摂取不足、吸収低下、代謝異常などが挙げられます。

また骨の形成に不可欠なビタミンDは紫外線(日光)に当たることによって体内で生合成されますので、過度に日光を当たらないこともくる病になる原因の一つになります。

そして、出生時に未熟児であったり、低体重であったりする場合にも、栄養の蓄えや吸収が悪く、骨を作るのに必要な栄養素が不足するため、くる病は頻発します。

くる病の治療法

くる病で骨が変形してしまうと、骨の矯正や手術などが必要になってしまい、治療には時間がかかりますし、負担も大きくなります。ですので、骨の変形が起こってしまう前に早期に治療を開始することが重要です。

くる病にかかってしまうと通常の食事から十分な栄養素を取ることが難しくなります。ですので、治療法としては、カルシウム、リン、ビタミンDといった不足した栄養素の内服が必要になります。

先天性のくる病の場合は、治療法も異なり、リンとビタミンDの内服に加えて、低身長の場合は成長ホルモンの投与が行われます。骨の変形が見られる場合は、手術が適応になります。

くる病の予防法

くる病にならないようにするには、カルシウム、リン、ビタミンDが十分に補給できていることと、適度に紫外線にあたっていることがとても大切ですので、くる病を予防するためには、食習慣、生活習慣を改めることです。

具体的には、大豆製品、魚類などのカルシウムを豊富に含む食品、魚類、乳製品、大豆、肉類などリンを豊富に含む食品、魚類、キノコ類、卵などビタミンDを豊富に含む食品などを献立に積極的に取り入れ、バランスの良い食習慣を心がけましょう。不足している栄養素をサプリメントで効率よく補うのもよい方法です。

シミなどができないようにするため、または皮膚がんを予防するためには、紫外線対策が必要です。日焼け止めや日傘、帽子、衣類などで日焼けを防いでいる方も多いと思います。ですが、健康な骨を形成するためには適度な紫外線が必要です。紫外線対策が過度になり過ぎないように注意しましょう。

また過剰なダイエットも食材の偏りにより、カルシウム、リン酸、ビタミンDが不足する原因になります。極端な食事制限により十分な栄養が取れなくなると骨がもろくなり、将来的に骨粗鬆症になる原因になります。

特にまだ成長期である子どもや女性では、注意が必要です。カルシウム、リン酸、ビタミンDのすべての栄養素が揃って初めて、健康な骨が作られます。なにごともバランスが大事です。食習慣をも見直し、くる病を予防しましょう。

授乳中の方に一点、注意があります。近年では母乳で育てることが推奨されていますが、母乳にはビタミンDの含有量が少なく、完全母乳で育てるとビタミンDが不足しがちになります。

もちろん母乳による子育てには母子関係の確立、病気の感染予防などたくさんの利点があります。ですが、ビタミンDが少ないと言うデメリットもあります。母乳を与えている間はお母さんも十分にビタミンDを摂取するよう、心がけましょう。

そして、お母さん、赤ちゃんとも、適度な日光浴をするようにしましょう。

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