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山に行くなら気をつけたい病気、日本紅斑熱って何?症状は?

      2017/01/13

山に行くなら気をつけたい病気、日本紅斑熱って何?症状は?
日本紅斑熱(にほんこうはんねつ)とは、日本紅斑熱リケッチアの感染によって引き起こされる感染症です。ダニ媒介性疾患の一つであり、この菌を持ったマダニに刺されることによって感染します。

しかし、この日本紅斑熱という病名、聞いたことがある人は相当少ないのではないでしょうか。

知名度がほとんど無いのは、新しい感染症であるということに加え、発症事例が少ないことも影響しています。とはいえ西日本を中心に1995年頃から症例が増えており決して感染しないわけではありません。

きちんとした知識を備えておきましょう。ここで詳しく見ていきたいと思います。

日本紅斑熱の症状

日本紅斑熱は感染からだいたい2~8日の潜伏期間で発症します。

倦怠感に加えて頭痛や39度前後の高熱を発し、関節痛や筋肉痛が出ることが多くなります。これだけ見ているとインフルエンザに症状が似ていますが、手や足を中心に赤い発疹が多数出るという点が違います。

症状を全体的に見た場合には、風疹に似た症状と言えますが、風疹は耳の後ろや後頭部のリンパ節が腫れる点で日本紅斑熱と基本的に違いがありますし、原因の部分でも詳しく後述しますが、ダニにかまれた痕が見られないという点でも違いがあります。

また風疹以上に似たような原因と症状のツツガムシ病は、日本紅斑熱と比較してリンパ節に腫れが出やすく、発疹は手足よりも体幹に出やすいという特徴があります。さらにダニにかまれた痕の部分が、日本紅斑熱よりかさぶたが大きくなることも特徴になります。

ただ、日本紅斑熱でもリンパ節が腫れることがあり、その場合ツツガムシ病と区別が付きにくいことや、リンパ節の腫れが耳や後頭部だった場合には、さらに風疹と症状が似ているので注意する必要があります。

日本紅斑熱では、血液検査でCRPと呼ばれる炎症や感染症の度合いを計る指標が上昇し、白血球や血小板の減少、肝酵素の上昇が見られますが、これもツツガムシ病と共通しています。

このような現状もあり、日本紅斑熱の確定診断は基本的に間接蛍光抗体法による血清診断で行われています。

そして、日本紅斑熱では重症化した場合に稀ですが死亡例もありますので決して侮ってはいけない感染症でもあります。

日本紅斑熱の原因

日本紅斑熱の原因は、人間がハイキングや登山などで山間部や森林地帯に入り、そこでリケッチアの一種である、日本紅斑熱リケッチアと呼ばれる細菌に感染したマダニの仲間にかまれることが挙げられます。

マダニが吸血するため皮膚にかみついた後、マダニの体内から日本紅斑熱リケッチアが人間の血液に入り込み感染します。

日本紅斑熱の治療法

日本紅斑熱の治療法としては薬剤によるものが中心となります。

テトラサイクリン系抗生物質やニューキノロン系の抗菌薬が選択肢となりますが、基本的にはテトラサイクリン系抗生物質が使用されます。

テトラサイクリン系抗生物質はツツガムシ病にも効果があるので、万が一診断が間違った場合でも問題ありませんが、ニューキノロン系の抗菌薬はツツガムシ病に効果がないとされていますので注意が必要です。

日本紅斑熱の予防法

現在のところ、日本紅斑熱についての予防ワクチンは開発されていません。ですので、基本的な予防法としては以下の方法になります。

●日本紅斑熱リケッチアが発生する時期に野山などに行かない

マダニが人間や動物を吸血するのは脱皮時期や産卵期で特に夏場に集中しており、発生時期も4~11月とされています。その期間野山に入るのを避けることが感染に対する予防法となります。

●マダニにかまれないように、肌の露出を避ける

マダニが居るような野山に行くこと自体を避けるのがもちろん一番の予防法ですが、どうしても野山に行かなくてはならない場合、マダニにかまれないように肌の露出を抑えましょう。これが現状最も有効で現実的な予防法と言えるでしょう。

夏場などの暑い時期には半袖や半ズボンになりがちですが、暑さを少し我慢して長袖長ズボンを着用されることをおすすめします。

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