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山での感染症、ツツガムシ病の恐怖と知っておくべき対処法

      2017/01/13

山での感染症、ツツガムシ病の恐怖と知っておくべき対処法
ツツガムシ病はツツガムシの幼虫に刺されることで発症する病気です。

ツツガムシ病の症状は早期に治療を開始すれば軽く済みますが、治療が遅れると命に関わる病気となります。

ここではツツガムシ病の症状と原因について分析するとともに、ツツガムシ病に感染しないためにはどうすればよいのか説明します。

ツツガムシ病の症状

ツツガムシ病は、ツツガムシというダニの一種の幼虫に刺されることで感染する病気です。

マダニ類に刺された場合の感染症と同様にツツガムシ病の症状は重い傾向にあるため、感染が判明した場合には早期の治療が必要となります。

ツツガムシ病の症状は、ツツガムシの幼虫に刺されることから始まります。病原体を持った有毒なツツガムシの幼虫に刺されると、刺された部位が2、3日後には赤い小さな水ぶくれを起こし、その後膿が溜まった状態となります。

刺されてから10日後には周囲が赤く盛り上がり、かさぶた状となります。しかし刺された時やその後も、刺された部位には痛みやかゆみは発生しません。

ツツガムシ病の初期症状は風邪とよく似ています。刺されてから1週間から10日ほど経過したら発熱が始まり、身体が疲れてだるくなり、食欲もなくなります。

39℃以上の発熱がおこり、さらに重い頭痛や寒気にうなされると共に、胸や背中に直径2、3mmほどの赤い発疹が表れてきます。そして時間の経過に伴い、発疹はやがて腕や顔にまで表れてきて、風邪とは違った症状を見せるようになります。

発疹が表れ始めた時期に治療を受けると、熱は下がり症状は完治に向かいます。早ければ2、3日程度の治療で症状はおさえられる場合もあります。

しかし治療の開始時期が遅れると、熱が下がらず全身の内臓が病原体に侵食されて脳炎のような症状を引き起こしてしまいます。さらに治療が遅れた場合には、数ヶ月の入院が必要となったり、最悪の場合には死亡してしまうケースもあります。

ツツガムシ病の感染では平成25年に秋田県で死亡例が確認されており、ツツガムシ病は決して軽視することができない病となっています。

ツツガムシ病の原因

ツツガムシ病はツツガムシの幼虫に刺されることで発症しますがその原因となるのは、リケッチアという病原体です。このリケッチアは細菌とウィルスの性質を併せ持ったもので、病原体の学名はツツガムシ病オリエンチアと呼ばれています。

かつてツツガムシ病は、秋田や新潟、山形の3県だけで発症する風土病と見做されていた時代がありましたが、現在では日本全国で発症例が報告されています。さらに韓国や中国、東南アジア諸国を含むアジアの広い地域で見られるものとなっています。

ツツガムシは小さなダニの一種で日本には100種類以上のツツガムシが存在していますが、病原体であるツツガムシ病オリエンチアを保有するツツガムシは、アカツツガムシ、フトゲツツガムシ、タテツツガムシの3種類です。

しかしこの3種類のツツガムシが必ず病原体を持って生まれてくるわけではありません。そのうちの一部のツツガムシだけが病原体を持って誕生し、そのツツガムシに刺された場合にだけツツガムシ病を発症することになるのです。

ツツガムシ病の治療法

ツツガムシ病に感染していることが判明したら、抗菌剤の投与によって治療が行われます。一般的に抗菌剤として使用されるのはペニシリン系の薬が多くなっていますが、ツツガムシ病にペニシリンは効きません。

ツツガムシ病に対しては、テトラサイクリン系抗菌剤が有効であることが判明しているため、テトラサイクリン系抗菌剤の投与が行われます。

またツツガムシ病に感染すると、発熱や脱水、全身への発疹などの症状が出ていることが通常であるため、入院によって治療が行われます。点滴によって高熱や脱水症状に対する対処療法が1週間程度行われ、抗生物質の投与が2~3週間にわたって実施されます。

ツツガムシ病への感染が疑われた場合には、事態が急を要することになります。そこでツツガムシ病への感染が判明する前に、もしものために備えて抗生物質の投与が実施されることもあります。

ツツガムシ病の予防法

ツツガムシ病については、残念ながら発症を抑えるワクチンが開発されていません。そこでツツガムシ病を予防するには感染経路を断ち切ることが重要となります。

ツツガムシ病はツツガムシの幼虫に刺されることで発症します。そこでツツガムシの幼虫に刺されることを防げれば、ツツガムシ病の予防ができることになります。

ツツガムシは山林や田畑に広く生息していますが、山林や田畑に入る時には長袖や長ズボン、手袋を着用するようにし、帽子もかぶるようにするなど極力肌の露出を少なくするようにします。

また地面に腰掛ける時にはなるべく手が土を直接触らないように心がけます。そして山林や田畑からの帰宅後にはかならず入浴するようにし、念入りに身体を洗い流すようにして、身体にツツガムシが付着しないようにします。

さらに山林や田畑に入った際の衣類を室内に持ち込まないようにして、帰宅後に使用した衣類をすぐに洗濯するようにします。

また山林や田畑に入る際には、ツツガムシ用の虫よけスプレーを身体に噴射しておき、身体にツツガムシが近づかないようにすることも大切な予防法となります。

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