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脳震盪(のうしんとう)になったら!?症状や正しい応急処置

      2017/01/13

脳震盪(のうしんとう)になったら!?症状や正しい応急処置
脳震盪は頭部へ衝撃を受けることで短期的な意識障害が発生する場合が多い症状ですが、場合によっては重い症状を引き起こすこともあるために注意が必要です。

脳震盪が発生した場合には安静を心がけ、脳が更なるダメージを受けないよう配慮する必要があります。

脳震盪の症状

脳震盪とは、頭部へ強い衝撃を受けた際に発生する脳機能障害のことです。脳震盪は、脳が衝撃を受けた影響で意識障害を引き起こすのが特徴で、瞬間的に記憶が飛んだり意識が混濁する場合がよく見られます。

脳震盪はアメリカンフットボールやラグビー、ボクシングのような衝突の激しいスポーツの最中に発生することが多くなっているほか、転倒や自己に巻き込まれることで発生する場合もあります。

脳震盪の際に生じる意識障害は通常ではすぐに症状が消えて回復することが多いものですが、場合によっては命に関わる重い症状が出ることもあるため症状の見極めには注意が必要となります。

脳震盪で見られる意識障害は通常では2分程度で収まる場合が多くなっていますが、意識障害が数時間に及ぶ場合もあります。また意識障害に続いて記憶喪失が発生することもあり、頭部が衝撃を受ける前後の記憶がはっきりしないこともあります。

脳震盪の症状が軽い場合には、ごく短時間の意識障害が見られます。

症状が中程度になると、ろれつが回らなくなってはっきり話せなくなったり、吐き気を訴えて実際に嘔吐したりします。また頭痛を訴えたり、バランス感覚が消失し、物が二重に見えたりめまいがすることもあります。

さらに脳震盪の症状が重症化すると意識障害や記憶障害が進行し、患者がいびきをかきはじめる場合があります。意識障害が進行すると昏睡状態になりますが、そこで脳出血が起きていると患者はいびきをかくようになるため、注意が必要となります。

そのまま放置しておくと、命に関わる危険な状態となってしまうため、患者がいびきをかきはじめた時には救急車を呼ぶ必要があります。なお、脳震盪の症状として患者が発熱するケースは稀となっています。

脳震盪の原因

脳震盪の第一の原因は、頭部が強い衝撃をうけることで脳細胞が一時的に機能停止に陥ることにあります。

また頭部が受けた衝撃をきっかけに脳内の神経伝達物資が過剰に放出され、脳が代謝障害を起こすことも脳震盪の原因だと考えられています。

脳震盪の応急処置

脳震盪の患者が発生した場合の応急処置として、第一に大切となるのは安静にして休ませることです。脳震盪が発生した直後に、再び頭部に衝撃を受けるとさらに脳が損傷を受けてしまいます。

その結果、セカンドインパクト症候群と呼ばれる症状を引き起こし、脳が致命的な損傷を受ける危険性があります。

そこで、患者を横たわらせて安静にさせるとともに、意識や呼吸、脈拍について確認します。ここで重要となるのは、患者を横たわらせたまま放置しないことです。患者が嘔吐してしまうと窒息する場合もあるので、安静にしたまま患者をしばらく観察する必要があります。

そして、患者の意識を確かめるために、今いる場所や日付などについて尋ねます。また頸部や頭部を濡れタオルなどで冷やすことも応急処置として有効です。

また、患者がすぐに元気を取り戻した時にも安静にするよう指示する必要があります。スポーツの競技中などでは患者はすぐに現場に戻ろうとしますが、そこで更に衝撃をうけると症状を悪化させてしまいます。

当日のスポーツは厳重に禁止し、安静にするよう心がけさせることが重要です。

仮に患者の呼吸に異常が生じたり、いびきをかきはじめた場合は症状が重症化しているため病院へ搬送する必要があります。脳出血や脳梗塞を併発している可能性があるため早急に救急車を呼び、病院に搬送しなければなりません。

脳震盪の治療法

症状が軽微であった場合、身体を安静に保つことで脳震盪の治療は図られます。通常、一週間程度の絶対安静が必要とされ、その間のスポーツ等は厳禁となります。また車の運転やデジタル機器の取り扱いなどについても極力控えることが必要とされます。

頭部への衝撃が強く、重い脳震盪が疑われる場合には病院にて治療を行います。

脳への損傷を確認するために、頭部CTスキャンやMRIで脳の撮影を行い画像診断により出血や浮腫が存在しないか確認します。出血や浮腫が確認されると、外科治療が行われます。また頭痛や嘔吐が発生している場合には、投薬によって治療が行われます。

画像診断の結果、脳に損傷が見られない場合には安静を維持し、経過観察により症状の回復を待つこととなります。

脳震盪の後遺症

脳震盪は頭部への衝撃が原因で発生するため、受けたダメージの程度に応じて様々な後遺症が発生します。

脳震盪の発生後に記憶力が弱くなり、集中力や理解力が衰えることで、仕事や学業に支障が生じることがあります。また手足が震えたり、めまいが生じ、正常な歩行が困難になることもあります。

このような後遺症については、時間の経過で回復することが多くなっています。回復には個人差があるものの一般的に数日から数か月ほどの時間で回復することが知られています。しかし回復しない場合には、リハビリが必要となる場合もあります。

また脳震盪の後遺症で注意が必要なのは、繰り返し脳震盪を引き起こすことで後遺症が強まる可能性があるということです。

ボクシングの選手がアルツハイマー病やパーキンソン病に似た症状を見せ、パンチドランカーと呼ばれることがあります。あの症状は度重なる脳震盪が脳神経にダメージを与えた結果だと考えられています。

軽度の衝撃であっても度重なるダメージが脳に加えられると、神経細胞に変化が生じ、脳機能の低下や記憶障害など重篤な後遺症を引き起こす可能性があるため、脳に繰り返しダメージを与えることは極力避けるべきなのです。

 - 脳・頭部の病気