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骨粗鬆症とどう違うの?骨パジェット病の症状や治療法

      2017/01/13

骨粗鬆症とどう違うの?骨パジェット病の症状や治療法

骨パジェット病は骨の再生能力が異常に活性化することで発生する病気です。原因は詳しく解明されていないものの発症すると、骨が肥大化してもろくなってしまいます。

骨パジェット病については症状が表れないことが多く、患者が気づきずらい病気です。しかし症状が進行すると、変形関節症などの合併症を引き起こす可能性もあるため注意が必要となる病気です。

骨パジェット病の症状

骨パジェット病とは骨の形成過程に異常が生じることで骨がもろくなる病気です。骨パジェット病になると、一部の骨が柔らかくなると共に肥大化し、骨の形も異常化します。

なお、骨パジェット病は骨ページェット病あるいは変形性骨炎と呼ばれることもあります。

骨パジェット病は骨のどの部位でも発生しますが、部位によって発生しやすいところがあり、骨盤、頭蓋骨、脊椎、鎖骨、太ももやすねの骨に発生しやすくなっています。

骨パジェット病を患っても、具体的な症状が長期間発生しないことが多く、患者は病気に気づかないことがしばしばです。別の病気を理由に病院を訪れた患者が、X線検査を受けて骨パジェット病が偶然見つかることもあり、早期発見が難しい病気となっています。

ただ、骨パジェット病でも症状が出る場合があります。痛みや疲労を感じたり、患部にこわばりを生じることがあります。また骨が変形することも骨パジェット病に特徴的な症状となっています。

骨パジェット病で生じる痛みは、うずくような深い痛みになるのが特徴で、時間の経過に伴い痛みの程度が変化するとともに、夜間になると痛みが強まることがあります。また、骨が肥大化した部位に発熱を伴う場合もあります。

さらに、頭蓋骨に症状が現れると、頭痛や聴覚障害を伴う場合もあります。

骨パジェット病は成人した大人に見られる病気となっています。米国の調査によると患者の割合は男性の方が女性よりも多く、1.5倍ほど男性の方が多くなっています。また米国の40歳を超える人の約1%が骨パジェット病を患っているとの報告もなされています。

ただし、骨パジェット病はアジア圏で見られることは少ない病気です。

厚生労働省の調査によると、日本国内での発病率は100万人に2、3人の割合で、非常に珍しい病気となっています。

骨パジェット病の原因

正常な骨は、古い骨を分解する破骨細胞と新しい骨を作る骨芽細胞が、相互に働いて骨を新しい状態に保って骨の健全性が維持されています。

ここで骨パジェット病になると、骨の一部分で破骨細胞と骨芽細胞が過剰に活動してしまい、骨の分解と再生が極端なペースで行われてしまいます。その結果、骨が肥大化すとともに骨の構造に異常が生じる結果、骨がもろくなってしまうのです。

なお、骨に関する病気に骨粗鬆症がありますが、骨粗鬆症は骨を作る骨芽細胞の働きが弱くなって、骨密度が減少して骨がもろくなってしまう病気です。

骨パジェット病と骨粗鬆症、共に骨が弱くなる病気ですが、骨パジェット病では骨芽細胞の活動が活性化するものの骨粗鬆症では骨芽細胞の機能が衰えてしまう点に違いがあります。

なお骨パジェット病に関する病理的な原因については未だ解明されていません。ただ骨パジェット病には遺伝性が認められており、原因には遺伝的な要因が関係していると指摘されています。

骨パジェット病の治療法

骨パジェット病の診断では、骨の形成に異常が生じていないか確認するために様々な検査が行われます。

X線検査で骨を検査し、採血して血液中の酵素濃度を測定して、骨パジェット病の疑いがないか判断します。また、患部に対してCTやMRIを用いた検査も実施されることがあります。

また骨パジェット病の疑いが生じると、骨シンチグラフィーと呼ばれる検査が行われることがあります。

骨シンチグラフィー検査は、検査用の薬を注射で患者に投与し、3時間ほどの経過を待って薬が全身にまわったころに、ガンマカメラで患部の撮影を行うというものです。

この骨シンチグラフィー検査によれば、骨格の詳細や骨の内部構造も見ることができ、骨パジェット病であるかの診断が下せるようになるのです。

骨パジェット病の診断が下されると、治療が開始されます。治療は主に破骨細胞を抑制する効果が認められる薬物を投与することで実施されることが多くなっています。

ビスホスホネート製剤には破骨細胞の活動を抑える高い効果が認められており、骨パジェット病の進行を抑えるために投与されることが多くなっています。

ビスホスホネート製剤は、静脈注射あるいは経口で投与され、体内に取り込まれた成分は骨の表面を多い、破骨細胞に取り込まれることとなります。

また、エルシトニン、ダイドロネル、アクトネルという薬物にも破骨細胞の働きを抑える効果があることが知られており、症状に応じてこれらの薬物が投与されます。この薬物には、痛みを抑えたり骨の強度を上昇させる効果も含まれています。

また、骨パジェット病により変形関節症や骨変形、難聴などの合併症が生じている場合には、合併症を抑えるために手術が実施される場合があります。

関節を人工関節に置き換える手術が行われたり、骨の強度が弱くなった部分に手術が行われることで、症状の改善が図られます。

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