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強迫性障害は治る病気です!薬での治療や予防法

      2017/01/13

強迫性障害は治る病気です!薬での治療や予防法

強迫性障害になると、患者は不合理な行動を執拗に繰り返してしまいます。

強迫性障害の原因には脳内物質のセロトニンが関係していると指摘されており、治療には薬の投与と認知行動療法が行われます。

強迫性障害は生真面目な人に発生しやすい病気とされており、予防のためにはストレスを溜めないことと、細かなことにこだわらないよう考え方を改めることが効果的となります。

強迫性障害とは

強迫性障害とは、自分の意思に反する不合理な考えが頭の中に浮かんできて、その考えを打ち消すために異常な行動をとってしまう病気です。

強迫性障害は強迫神経症と呼ばれることもあり、本人以外の人から見れば異常な行動を繰り返してしまう病気となります。また、世界的に広く見られる病で特に青年期に多く発症します。

しかし、壮年期や子どもの頃から症状があらわれるケースもあります。

強迫性障害の症状

強迫性障害による症状は、強迫観念と強迫行為が合わさって表面化します。

強迫観念とは一般的な社会常識に照らし合わせると不可解な考え方やイメージのことです。強迫観念の代表例としては、洗浄強迫と確認強迫があります。

洗浄強迫は常に自分の身体が汚れていると感じられたり、電車の吊革がひどく汚れているとの思い込みに囚われたりすることです。また、確認強迫は外出の際に自宅のドアを施錠したのか気になって仕方がなくなるというような強迫観念のことです。

さらに強迫観念には加害恐怖というものもあり、加害恐怖を抱き始めると、自分が誰かを突然殴りつけたりするのではないか、という異常なな心配に囚われてしまいます。

このような強迫観念に囚われると、患者は強迫観念に逃れようとする余り特異な行動を取るようになります。この特異な行動のことを強迫行為と呼んでいます。

たとえば洗浄強迫に迫られている患者は、日に何度も手を洗ったり、真夏であっても手袋を装着するようになります。また確認強迫に襲われていると、外出後に帰宅し、自宅の戸締まりができているのか執拗に確認するようになります。

この強迫行為が表れると、患者は1日のうち1時間以上を特異な行動に費やすようになってしまいます。

なお、この強迫行為の異常性については患者本人も気づいていることが多く、異常であることがわかっていても止められない自分を恥ずかしく思う患者も少なくありません。

強迫性障害の原因

強迫性障害は主に、神経伝達物質のセロトニンが脳内の障害などによりきちんと放出されていないことによって引き起こされると考えられています。

脳の情報はセロトニンが放出されることで神経細胞に伝達されていますが、セロトニンが正しく放出されなくなると、神経細胞に正しく情報が送られなくなり、物事の認識や感情のコントロールが正しく行えなくなってしまいます。

そこで、セロトニンの異常が強迫性障害の主な原因だと考えられているのです。

また、強迫性障害の原因を患者の性格に見る指摘も存在します。

強迫性障害の患者は生真面目で完璧主義者の人が多く、そのような人は社会の軋轢からストレスを抱え込みやすいこともあり、性格やストレスを原因に症状が発生する可能性も指摘されているのです。

強迫性障害の治療法

強迫性障害に対しては、投薬による治療と認知行動療法による治療が実施されます。

投薬による治療ではSSRIと呼ばれる薬の投与が行なわれます。SSRIは抗うつ剤としても使用されるもので、脳内のセロトニンに作用し、セロトニンの量を調整して正常値に近い数値に戻します。

このSSRIの投与を3ヵ月ほど続けて症状の改善を計りますが、症状の緩和が見られない場合には不安を解消する抗うつ剤の投与も実施されます。

薬の投与に合わせて実施される認知行動療法も、強迫性障害に対する大切な治療法となります。

認知行動療法は、患者自らが自分にどのような症状があるか認識するように促し、日常生活の中でなるべくその症状に振り回されないように訓練していく治療法です。

具体的には、たとえば洗浄強迫の症状を抱える患者に他人が触れた物にあえて触れさせ、あえて症状を発生させて、徐々にその状況に慣らしてゆくというやり方が行なわれます。

この方法は暴露反応妨害法と呼ばれるもので、軽い刺激から徐々に経験を積ませることで、最終的に日常生活が行えるレベルまで訓練してゆき、患者が不合理な考えを抱かないように促していくものです。

強迫性障害の予防法

強迫性障害を予防するために大切なのは、ストレスを抱え込まない生活を送ることです。ストレスを溜め込むと、そのストレスが強迫観念に繋がって、強迫行動を取らせてしまいます。

休息や睡眠時間を十分に確保し、リラックスできる時間や環境を設けて、息抜きをすることが大切となります。また、物事を真剣に捉えすぎず、ゆるく生きるように考え方を改善することも強迫性障害の予防に効果的です。

細かなことを気にしなくなれば、ストレスを感じることも少なくなります。何か問題が起きても時間が解決すると大らかな構えることができれば、少々のことでは動じなくなり、不安感を和らげることができます。

強迫性障害は生真面目で責任感が強い人が患いやすい病気です。

何もかもを自分の責任とは捉えず、気を抜いて生きるように心がければ、強迫性障害の原因となる不安感を和らげることができ、自ずと症状を予防できるようになるのです。

 - 精神・心の病気