アレルギー・ヘルスケア119番

鼻炎やアレルギー、アトピーや健康全般についての情報サイト。

*

陰毛にも寄生虫はいた!毛じらみ症の正しい治療法・予防法

      2017/01/13

陰毛にも寄生虫はいた!毛じらみ症の正しい治療法・予防法
男性中心に患者が多いと言われる毛じらみ症ですが、女性にももちろん感染の可能性は大いにあります。

非常につらい強いかゆみを引き起こし、周囲への二次感染をも起こしやすい厄介な症状ですが、あまり広く知られていないためについ我慢して抱え込んでいる人もいるでしょう。

毛じらみ症は今や非常にポピュラーなトラブルではあるものの、適切な処置を施すことで改善することが可能です。

毛じらみ症とは

性器クラミジア感染症とならび、代表的な性行為感染症のひとつが毛じらみ症です。クラミジアが、目視できない細菌による感染を原因にしているのに対し、毛じらみは吸血虫である毛じらみによって引き起こされています。

この毛じらみは人間の陰毛部を中心に寄生しており、主に宿主の性行為などによって他の個体へ移動します。

性器周辺の陰毛に寄生するケースがほとんどですが、他にも両わき・両脚の体毛や、頭髪・男性のひげ・顔の眉毛など、およそ体毛があるところであればどこでも寄生される可能性があります。

また、性行為の他にも、家族間でのスキンシップ、寝具・毛布の共用などからうつされる場合があります。毛じらみをうつされたからといって、必ずしも性行為によるものであるとは言えません。

感染後の対策としては、家庭全体を視野に入れた衛生対策が必要となります。

この毛じらみ症は、日本においては近年増長している傾向にあり、特に若年層に感染が多く見られます。地域によっては10人に1人ほどの割合で感染しているというデータもあります。

一方で感染者数に対して認知度や危険意識が低く、医療機関へのスムーズな相談、早急な診断処置が遅れ、その間に感染が広がって行っていると危惧されています。

毛じらみ症の症状

毛じらみ症の症状は、とにかく陰部周辺の皮膚に強いかゆみを覚える事です。他の吸血虫、たとえば蚊やノミなどと比較しても強烈な耐えがたいかゆみが断続的に起こります。

しかも患部が下着・衣類によってムレやすく、また露出ができず常に衣類との摩擦にさらされる陰部という点から、不快さの中では比類のない症状と言えるでしょう。精神的にも深いダメージを感じることがあります。

毛じらみに限らず、女性のデリケートゾーンには多くの負荷がかかります。月経中の皮膚トラブルや生理用品・下着の摩擦などと併せると、相当な辛さとなるでしょう。毛じらみ症の可能性を少しでも感じたら、早急に医療機関へ相談してください。

毛じらみの成虫はおよそ1mmほどで、円形の白茶・ベージュ様の色をしています。白い卵同様、目視での確認が可能です。一般的には宿主との性行為および何らかの経路による感染ののち、1か月前後でこの強いかゆみ症状が出ます。

その時点で、すでに成虫毛じらみによる繁殖サイクルが活発化し、複数の毛じらみによる吸血が原因で、不快症状が出ている可能性があります。

他の吸血虫のように、吸血された皮膚上に湿疹などの症状が出ない、というのも毛じらみ症の特徴です。毛じらみ成虫の排出する糞が下着上に付着し、これが血色に近いことから、血便や血尿などと思い込んで医療機関を受診する人もいます。

また、ごくまれにですが、毛じらみに対するアレルギー反応を起こさない体質の方もいます。そういった人は毛じらみに寄生され、吸血されてもかゆみなどの症状をおぼえない場合があります。

ですが一般的には強いかゆみを引き起こし、寄生虫の毛じらみ自体を駆除しなければ症状はおさまりませんので、必ず医療機関を受診しましょう。

毛じらみ症の原因

ごく小さな毛じらみ成虫は、陰毛などの体毛の付け根にしっかりと身体を固定させ、その上で吸血を行います。この時に、宿主は強いかゆみを感じます。

一日数回の吸血を経て毛じらみは大きくなり、交尾をして卵を産み付けるのがだいたい2~3週間のサイクルで行われます。こういった調子でどんどんと増えていきますので、1匹2匹の成虫を発見してつぶせたとしても、根本的な解決とはなりません。

つらい不快症状を引き起こす毛じらみ症の原因は、こういった吸血虫を媒体にするものですので、コンドームやペッサリーと言った避妊具によっても予防できない、という難点があります。

毛じらみ症の治療法・予防法

毛じらみ症を治療するには、医療機関への早期受診が必須です。ここで処置された薬(塗布薬・リンス様のもの)を使用して、定期的に体を洗います。

かゆみがひどい場合には、アレルギー対策の服用薬を使用する場合もあります。家族や周囲への感染を防ぐために、かゆみを感じた時点で早急に治療を開始することが大切です。

陰毛など、患部の体毛を全て剃ってしまい、毛じらみの住環境をなくすという手法も効果的ですが、こうすることで居場所をなくした毛じらみが他の体毛を有する部位に移動していく、という見方もあります。体毛の処置については、医師に相談してみましょう。

頭髪を中心に寄生するアタマジラミ同様、目の細かい櫛(くし)を利用して陰部の体毛を入念にとく、という手段も有効です。

ただ、この場合は成虫を発見し駆除することは可能ですが、ごく小さい毛じらみの卵については落とすことがとても難しいので、やはり薬品を使った洗浄などが必要になります。

こういった毛じらみ症の患部治療対策と並行して、宿主の住環境も改善しましょう。毛布や布団などをドライクリーニングに出し、シーツやタオルケット類は熱めの温度設定で洗濯します。

毛じらみがこういった身体以外の場所に進出していた場合、一度の洗浄で完全に排除するというのは難しいので、短期間のうちに何度か、集中的な洗浄を行うことをおすすめします。

毛じらみ症は、性行為を通さずとも非常に感染しやすい症状です。不快症状の出た本人だけではなく、家族全員の検査や、市販薬・専用シャンプー類などを用いた処置を施しましょう。

再発予防としては、不特定多数とのセックスを避ける他、随時自分の体毛に対して異常を感じないかどうかを確認することです。

 - 感染症・性感染症