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国内ではもうあまり見ない性感染症、軟性下疳とは?

      2017/01/13

国内ではもうあまり見ない性感染症、軟性下疳とは?

軟性下疳(なんせいげかん)は現在では日本国内ではあまり見られない性感染症ですが、グローバル化が進む中で今後、国内感染の拡大がないとは言い切れません。

女性は特にこういった性感染症の治療は躊躇しがちなので、症状や原因、予防法などをきちんと理解するようにしましょう。

軟性下疳(なんせいげかん)とは

軟性下疳とは、軟性下疳菌と呼ばれる菌によって感染してしまう性感染症です。軟性下疳の特徴は、男女の性器に潰瘍をつくり、激しい痛みを伴います。

梅毒や淋病とともに、昔は三大性病の一つとして有名で戦後に流行しました。しかし、現在では軟性下疳の感染は激減しており、日本国内の感染は少なくなってきています。

それに伴い、全国での患者数も少ないため、国内感染はほとんどないと考えてよいでしょう。しかし、海外で性行為を行なった場合には感染してしまう可能性があります。

この病気はアフリカや東南アジア、また、南米などの熱帯地域で多く感染している病気と言われているので、これらの地域に渡航される方は注意が必要です。

また、近年日本や他の国でもグローバル化がどんどんスピードアップしてきているので、外国人との交流が今後ますます増えてくると、日本国内での感染も拡大してしまう可能性があるので注意していきましょう。

軟性下疳(なんせいげかん)の症状

軟性下疳の症状は男女ともに同様の症状が現われますが、男性の場合は陰茎のカリや亀頭の周り、そして女性は外陰部に感染してしまうのが特徴です。

感染後、1週間以内に発症してしまい、初期の症状としては性器や肛門のあたりに米粒から大豆程度の大きさの赤くなったコブが1つ以上できてしまいます。

コブはだんだんと赤から黄色くなっていき、膿を含んだ膿疱になってしまい、潰れて潰瘍となることで出血してしまいます。

この潰瘍の大きさというのは患者によってそれぞれ個人差があり、いくつものコブが潰瘍となってしまった場合には、潰瘍が合体して広がっていくこともあります。

こうした潰瘍ができてしまうと、皮膚がえぐられたような状態になってしまうため、とても激しい痛みが生じてしまいます。ただし、女性の場合は痛みが生じない場合もあると言われています。

軟性下疳はそのままにしておいても数週間で瘢痕になり、自然治癒する場合もありますが、再発してしまう危険性もあるので、早期に医師に相談されることをお勧めします。

また、約過半数の患者の方が、潰瘍ができて1~2週間程度の期間後に太ももの付け根にあるリンパが腫れてしまうケースがあります。こうした際、患部が炎症を起こしてしまうので皮膚が破れてしまって膿が出てくる場合もあります。

さらに、女性は特にオーラルセックスやディープキスにより、口腔に軟性下疳が感染してしまい、口腔の中に小さい潰瘍ができてしまうこともあります。

軟性下疳(なんせいげかん)の原因

軟性下疳の原因として考えられるのは、ヘモフィルス・デュクレイと呼ばれる細菌からの感染であり、これを軟性下疳菌と呼んでいます。

潰瘍が潰れてしまった患部に直接触れてしまうことから感染してしまい、セックスやアナルセックス、そしてオーラルセックスといった性行為全般で発症してしまいます。

また、前述の通り、口腔に軟性下疳が感染している際は、ディープキスが原因で引き起こされてしまう場合もあります。

さらに軟性下疳は、梅毒とともに感染してしまうケースもあり、こうした症状を「混合下疳」と呼んでいます。混合下疳は軟性下疳の症状に隠れてしまいがちで、これは潜伏梅毒となってしまうため、梅毒の併発を発見しにくくしてしまいます。

少しでも体に異常を感じる場合は、早めに病院へ行って検診するなどして対策を図るようにしましょう。

軟性下疳(なんせいげかん)の治療法・予防法

軟性下疳が疑われる場合は、男性は泌尿器科、性病科、皮膚科で治療できますが、女性は産婦人科、性病科、皮膚科が主で、口腔感染してしまっている場合は耳鼻咽喉科で治療しましょう。

病院では潰瘍面の分泌物をクラミジア検査などで使われる綿棒で採取し、検査していきます。

軟性下疳の治療は1週間程度、ジスロマック、エリスロシンなどの「マクロイド系」、シプロサキシンなどの「ニューキノロン系」、そしてロセフィンなどの「セフェム系」といった抗生物質を服用し、潰瘍しているところは軟膏を塗るのが一般的です。

また、筋肉注射を行なう場合もありますが、経過を見ながら症状がなくなれば完治したことになります。

そして、軟性下疳の予防法ですが、不特定多数との性行為を避け、女性は男性に対し、性行為の際にコンドーム着用を求めましょう。

そして、前述のように口から口への経路やオーラルセックスでの感染もあるので、女性は特にこのようなことを念頭に入れておくようにしましょう。

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