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B型肝炎は性行為でも感染するが、ワクチンで予防も可能!

      2017/01/13

B型肝炎は性行為でも感染するが、ワクチンで予防も可能!"
B型肝炎と聞くと、輸血や注射針の使い回しなどで感染する病気というイメージがあるかもしれません。

ただ、医療の発達や知識の普及と共に、輸血や注射針の使い回しによる感染は現在は無くなっており、むしろ性行為による感染も代表的な感染ルートの一つと考えられています。

ここでは性感染症(性病)としてのB型肝炎によりフォーカスして、詳しく見ていきたいと思います。

B型肝炎とは

肝炎にはA型肝炎やC型肝炎と同様、B型肝炎があります。B型肝炎は、B型肝炎ウイルス(HBV)に感染して、肝臓に障害を発症する肝炎のことを言います。

肝炎になると、肝臓の細胞がウイルスの作用により破壊され、肝臓の働きが低下します。(ウイルスに感染した幹細胞が、免疫により、異物と見なされて攻撃を受け破壊されます)

詳細は後述しますが、B型肝炎には急性B型肝炎、劇症B型肝炎と慢性B型肝炎があります。劇症B型肝炎は急性B型肝炎を更に悪化させた症状ですので、急性B型肝炎の一種と言えます。

一般的に、慢性型になるのは、母子感染や乳幼児期のHBV感染の場合が多くなっています。

ただ、大半のHBV感染者は症状が出ることもなく、そのまま自然治癒してしまいますので、自分が感染したかどうか気付かないままの人も多くなっています。

B型肝炎の症状

B型肝炎の症状としては、上述した通り、急性型と慢性型に分別出来ます。

・急性B型肝炎
HBVの一過性感染が原因となるものです。潜伏期間はHBV感染後1~6か月で、倦怠感や食欲不振、吐き気や嘔吐を伴い、酷くなると黄疸や尿の褐色化などの症状が出ます。

劇症型へと移行しない場合、数週間~数か月で症状は収まって回復へと向かいます。劇症型の場合には、肝臓細胞の大半が死んでしまいかねず、肝臓移植が必要なことになりかねませんので、すぐに治療が必要です。

・慢性B型肝炎
HBVの持続感染が原因です。上述した通り、母子感染や乳幼児期までにHBVに感染した場合に慢性型になりやすくなります。

慢性型は、一般的には一度急性型を発症した後、HBVの活動が活発なままだった場合に発症します。乳幼児期までに感染している場合でも、大半の人は一度発症してから症状は収まりますので、慢性型へと移行する確率は高くはありません。

慢性型の場合、肝機能が低下する肝硬変になりやすくなり、その結果として肝臓がんになることもあります。

B型肝炎の原因

B型肝炎はHBVに感染することで発症することを既に述べましたが、感染ルートとしては以下のようなルートになります。

・垂直感染
出産時や胎内での母子感染のことです。最近では出産前に確認することで感染は減少していますが、子どもが欲しい、或いは妊娠している女性の方は特に要注意です。

・水平感染
輸血や刺青(いれずみ)を入れる際の行為、ピアスの穴あけ、輸血、針刺し事故、そしてここで問題となる性行為による感染が挙げられます。

性行為による感染は、ノーマルセックスに限らず、オーラルセックスやアナルセックスでも感染します。

通常、キス程度では感染しませんが、稀にディープキスのようなものでも、口中に傷があった場合に、唾液中のHBVの濃度が高い場合や血液により感染しないとは言えませんので注意してください。

通常、性行為時に傷口などから、感染者の体液(体液中にHBVが多い場合)や血液を通じて感染します。HBVはウイルスの中でも感染力が強いので注意が必要です。

B型肝炎の治療法・予防法

B型肝炎、特に性病としてのB型肝炎の予防法としては、やはり性行為時にコンドームを着用することが第一と言えます。あらゆる性病の基本ですので、まず念頭に置く必要があります。

次に考えられるのが、ワクチンの予防接種です。ちなみに、2016年10月から乳児に対してのワクチンの定期予防接種が始まります。

一方、B型肝炎になってしまった場合の治療法としては、急性型、慢性型により異なります。

・急性B型肝炎
通常、対処療法に止め、抗ウイルス治療は行いません。自然治癒を待つ形になります。

ただ、劇症型の場合には生命の危険を伴いますので、核酸アナログ製剤の投与、血漿交換、血液透析などの治療を必要とします。それでも治癒しない場合、肝臓移植なども考慮する必要があります。

・慢性B型肝炎
核酸アナログ製剤やインターフェロンを用います。核酸アナログ製剤を用いると、B型肝炎の発症を抑えることが出来ますが、服用をやめると高い確率でB型肝炎を発症します。

また薬剤に耐性のあるHBVが出現することがあるので、その点も注意が必要となります。

インターフェロンは、B型肝炎の場合には効果が満足に得られないことも多くなっています。また、投与初期にはインフルエンザ感染類似の副作用、その後は白血球・赤血球・血小板の低下が発生する副作用があり得ます。

更に、間質性肺炎の発生や糖尿病、膠原病患者では症状が悪化することも考えられます。そういう意味では、やはり慢性B型肝炎になりやすい母子感染を避けることが大変重要になってきます。

 - 感染症・性感染症