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子宮内膜炎は急性と慢性の2種類あった!治療と予防をしっかり

      2017/01/13

子宮内膜炎は急性と慢性の2種類あった!

子宮内膜炎と聞くと、「ああ子宮内膜症のことね」と思ってしまう人はかなり多いのではないでしょうか。

両者は大変似た名前ですが、実は子宮内膜炎と子宮内膜症はまったく別の病気なのです。

ここでは、そんな子宮内膜炎について、詳しく説明させていただきますので、その区別が明確に付くようになれば幸いに思います。

子宮内膜炎の症状

子宮内膜炎は、子宮の最も内側にある子宮内膜に、文字通り炎症が起こる症状です。なお、子宮内膜より外側には子宮筋層があり、そこが炎症を起こした場合には、子宮筋層炎と呼びます

また、子宮内膜は、内側から順に機能層と基底層で構成されており、月経(生理)で剥がれて再生するのは機能層となっています。このことを念頭において、これ以降読んでいただきたいと思います。

子宮内膜炎は、主に急性子宮内膜炎と慢性子宮内膜炎の二つに分類出来ます。これらについて、より詳しく見てみましょう。

・急性子宮内膜炎
細菌が子宮内膜(特に機能層)に入って感染し、突発的に炎症を起こすタイプです。発熱や下腹部の痛み、腰痛、排尿時の痛み、出血が見られる他、生理のおりものに血や膿(うみ)が混じったりします。

症状が悪化すると、卵管や卵巣、腹膜へと感染が広がっていくこともあります。特に腹膜へと感染が広がった場合、骨盤腹膜炎を発症し、すぐに入院が必要となるレベルになってしまいますので、より注意が必要となります。

・慢性子宮内膜炎
急性子宮内膜炎は、子宮内膜の機能層が細菌に感染することで発症します。

一方、生理不順などで、子宮内膜の機能層より深い位置にある基底層に細菌が入り込むと、生理で子宮内膜の機能層が剥がれても外に排出されないため、再生する機能層が継続的に細菌に感染して炎症を起こします。これが慢性子宮内膜炎です。

ただ、急性と違い、症状として生理がなくなったり、おりものの量が減ったりする程度で、自覚症状が余り出ないことが多くなっています。また、慢性子宮内膜炎は、妊娠しづらくなったり不妊の原因となることがありますので、特に注意が必要です。

子宮内膜炎の原因

すでに軽く触れましたが、子宮内膜炎の根本原因は、子宮内膜の機能層や基底層が細菌に感染することです。

感染する細菌の種類は多種多様で、性病の原因となる淋菌やクラミジアだけではなく、結核菌、ブドウ球菌、大腸菌などでも発症します。

細菌の感染経路としては、性行為や不潔な状態のタンポンの挿入などで、外部より、子宮の入り口から細菌が子宮内に入り込んで感染するパターンと、体内の腹部から卵管やリンパを通じて細菌が子宮内に入り込んで感染するパターンがあります。

後者の多くは、結核菌の感染の際に発生します。

また、出産後や流産後、中絶後などにおいては、子宮頸部が開いていたり、抵抗力が無くなっていたり、生理が止まり、子宮の内部に残留物が残ったままとなったりすることで、外部から細菌が侵入して、子宮内膜炎を発症しやすくなっています。

このような場合にも注意が必要となります。

子宮内膜炎の治療法

子宮内膜炎は、急性であれ慢性であれ、原因となっている菌の種類を検査で調べることが、まず重要となります。

その上で、原因菌に有効な抗生物質を経口もしくは注射にて投薬することで治療をします。他にも消炎鎮痛剤を用いて治療することもあります。

急性子宮内膜炎は、生理で原因菌ごと外部へ排出され、結果的に自然治癒することもありますが、慢性子宮内膜炎の場合には自然治癒しませんので、投薬治療が必要となります。

治療期間は、抗生物質投与で1~2週間程度とされています。

子宮内膜炎の予防法

子宮内膜炎は性病としての側面と通常の感染症としての側面があります。

性病としての子宮内膜炎、特に淋菌やクラミジア菌が原因となる子宮内膜炎では、コンドームの着用が最大の予防となります。ただ、絶対的な予防法ではありませんので、そこは安心せず、十分に気を付けるべきでしょう。

一方、通常の感染症としての子宮内膜炎の予防においては、膣内を清潔な状態に保つことが重要となります。ただ、必要以上に膣内を洗い過ぎると、むしろ膣内の殺菌能力を落とすこととなりますので注意してください。

タンポンを使用する場合に、清潔な状態で保管されたものを使用することや、通気性の良い下着を着用したりすることが重要な予防法となります。

また、生理不順が長引くと、子宮内膜が細菌に感染しやすい状態になりますので、生理が周期的にきちんと来るように体調管理を行うことも重要となります。

特に、出産後などは、前述の通り子宮内膜炎に感染しやすい条件が揃っているため、要注意となります。

 - 感染症・性感染症