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眠れる森の美女症候群とは?いまだ解明されていない睡眠障害

      2017/01/13

眠れる森の美女症候群とは?いまだ解明されていない睡眠障害

眠れる森の美女の物語は、王女が長い眠りにつくのが特徴ですが、この王女のように長い眠りについてしまう病気が、眠れる森の美女症候群です。

この病気になると、日常生活を送るのが困難になるほど長時間の睡眠を取るようになります。そして、原因や治療法は未だ解明されていません。

しかし、症状の発症から10〜15年の経過で、症状がおさまることが知られています。

眠れる森の美女症候群の症状

眠れる森の美女といえば世界的によく知られています。魔女の魔法によって100年もの間眠らされていた王女が、王子のキスによって眠りから目覚め、結ばれるというとても素敵な物語です。

この物語の王女のように長い眠りについてしまう病気が眠れる森の美女症候群です。眠れる森の美女症候群になると、短い場合で16時間程度、長い場合で数週間にわたって眠り続ける状態となってしまいます。

ただし、睡眠中に一切の活動をしないわけではありません。本人に自覚がないにも関わらず、トイレに行って用を足し、食事を取ることもできます。

トイレや食事の行動をしているときには幼児退行しているような言動を取ることが多く、後になって本人にそのことを尋ねても記憶していません。

眠れる森の美女症候群の症状は突然あらわれ、それまで普通に暮らしてきた人物が眠りにつくと、なかなか目覚めなくなってしまうのです。

また、睡眠中に周囲が起こそうとすると、とりあえず起床します。ただし、意識がはっきりとしない状態で、こちらの呼びかけにも正しく応じることなく、そのまますぐにベッドに戻って眠りについてしまいます。

このように、極端な睡眠が継続するのが眠れる森の美女症候群の特徴的な症状となっています。眠れる森の美女症候群と診断された例は、世界で1,000例ほどが確認されており、非常に珍しいタイプの睡眠障害に分類されています。

なお、眠れる森の美女症候群はクラインレビン症候群、あるいは過眠症と呼ばれる場合もあります。

眠れる森の美女症候群の原因

眠れる森の美女症候群は、10代から20代の若者が発症することが多く、かつては男性だけが発症する病と思われていました。しかし、1950年代を境に女性にも発症例が確認され現在では男女ともに発症する病気と知られています。

眠れる森の美女症候群の原因については、残念ながら現在においても未だ解明されていません。しかし、脳内の視床下部や間脳に異常があってそのことが原因となっているという説や、脳内物質のセロトニンの分泌異常に原因を求める説が存在しています。

眠れる森の美女症候群の原因については、脳の異常に原因があると推定されているのが現状です。

眠れる森の美女症候群の治療法はある?

このように、本人の意思に反して長い眠りについてしまうのが眠れる森の美女症候群の特徴ですが、残念ながら根本的な治療法は発見されていません。

炭酸リチウムには意識がうとうとするのを抑える効果があることが知られており、眠れる森の美女症候群の患者に対して投与される場合もありますが、根本的な治療法とはなっていません。

ただし、眠れる森の美女症候群の症状は永久に続くことはありません。症状の発症から10年〜15年を経過すると、症状が自然におさまることが知られています。

さらに、その症状も頻繁に長い眠りにつくというだけで、命に関わるわけではありません。起床時には本人は日常生活を普通に過ごすことができ、苦痛を感じることもありません。

たしかに、頻繁に長い眠りにつくため、毎日学校に通学することや就職して通勤することは困難になります。

そこで、眠れる森の美女症候群の患者に対しては、周囲が症状の正しい理解に努め、症状が消え去るまで手厚いサポートにより患者の生活を支援していくことが大切となっています。

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