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猫ひっかき病は身近に潜む感染症!動物からの感染症で多い病気

      2017/01/13

猫ひっかき病は身近に潜む感染症!動物からの感染症で多い病気
猫ひっかき病とは文字通り猫が原因で発病する感染症です。

動物由来の感染症の中では最も多く見られる病気となっており、感染するとリンパ節が腫れ発熱が続くなどの症状が生じます。

この病気は自然治癒することが多くなっていますが、症状が重症化すると重い障害を引き起こすこともあるため注意が必要です。また、この病気はペットの猫に対するケアを行うことで予防できるものとなっています。

猫ひっかき病とは?

猫ひっかき病は文字通り猫を原因とする人獣共通感染症です。猫にひっかかれることで猫が保有している菌に感染することが主な原因ですが、猫に触れるだけで感染することもあります。

猫ひっかき病は比較的よく見られる病気です。

福岡市と神戸市が2009年に実施した医師に対するアンケート調査によると、医師が診察した動物を原因とする感染症のうち猫ひっかき病は外科医で1位、内科医で2位の診断件数を誇っており、動物由来の感染症の中で最も多くの患者を生み出している病気となっています。

また、猫ひっかき病は季節性が見れられる病気で、夏の終りから冬の初めにかけて患者が多く発生します。

猫ひっかき病の症状

猫ひっかき病に感染すると次のような症状が表れます。

猫との接触から3〜10日ほど経過すると、接触した部位に虫さされのような傷が出来ます。傷は大きくなって水ぶくれのような状態になることがあり、化膿したり潰瘍のようになる場合もあります。

このように、猫によって作られた傷が形成されるのが発症の第1段階で、接触から2週間ほど経過すると症状が第2段階に進みます。

第2段階になると、リンパ節が腫れてきます。猫による傷が手にできた時には脇下のリンパ節が、足にできた時には太もものリンパ節が腫れてきます。

リンパ節の腫れは野球ボールほどの大きさにまで膨らむことがあります。また、腫れたリンパ節は痒みや痛みを伴い、腫れが数週間から数ヶ月持続することもあります。

さらに、リンパ節の腫れとは別に、発熱、頭痛、食欲不振、倦怠感、さらに、吐き気などの症状が発生します。これらの症状については、症状の発生から1〜2週間程度で自然におさまることが多くなっていますが、数ヶ月間継続することもあります。

猫ひっかき病の原因

猫ひっかき病の原因は、猫の体内に存在するバルトネラ菌に人が感染することです。バルトネラ菌は猫には何らの影響も与えないものですが、人間の体内に入ると感染症の症状を引き起こします。

バルトネラ菌はノミを介在して、猫から猫へと感染してゆきます。ノミが猫の血を吸うとノミの体内に菌が入って増殖します。

そして、ノミが排便すると便の中に菌が含まれます。猫がグルーミングで体を舐めたり触れたりすると、猫の爪や手、口に菌が付着することになります。

そうして、菌が付着した猫の爪や口が人に触れることで、人にバルトネラ菌が感染することになり、猫ひっかき病を発症してしまうのです。

なお、猫ひっかき病という名前からひっかかれることだけで感染するかのような印象を受けますが、猫と人の口が接触するなど、ひっかく以外の行為を原因としてバルトネラ菌に感染することもあります。

猫ひっかき病の治療法

猫ひっかき病に感染しても、健康な人であれば放置していれば自然に治癒します。しかし、リンパ節の腫れがひどい場合や、自然治癒力が衰えている高齢者が感染した場合には症状が重症化する場合もあります。

症状が重症化すると、脊髄障害や麻痺を引き起こすこともあるため、症状が悪化しているときには医療機関を受診して治療を受ける必要があります。

猫ひっかき病に対しては、投薬により治療が行われることが多くなっています。症状が軽度の場合には、解熱鎮痛剤の投与により治療が行われます。

症状が重症化している時にはマクロライド系抗生物質の投与により治療が図られます。さらに、テトラサイクリン系の抗生物質の投与も行われることがありますが、副作用の影響が大きいため、テトラサイクリン系抗生物質が投与されることは例外的となっています。

猫ひっかき病の予防法

猫ひっかき病の感染源は猫です。そこで、猫に対して適切に対応することが猫ひっかき病の予防法となります。

まず、猫の中でも屋外にいるノラネコはペットの猫に比べバルトネラ菌を保菌している確率が高くなっています。そこで、ノラネコを見つけても容易に近づかないように心がけることが大切となります。

さらに、ペットの猫を飼っている場合には猫の取扱いに注意する必要があります。まず、猫を外に出さないことが大切です。

ペットの猫が外に出てしまうと、ノラネコと喧嘩したり、草むらで遊んだりすることで、バルトネラ菌に感染したノミを貰ってきやすくなるからです。

また、猫のノミ駆除も猫ひっかき病の予防には大切です。市販されているノミの駆除薬を定期的に猫に塗布し、毎日、クシを使って猫をグルーミングしてあげて、ノミを取り除くようにします。

そうすれば、猫に巣食っているノミの数を減らすことができ、猫ひっかき病に感染するリスクを低下させることができます。

さらに、猫にひっかかれても容易に傷ができないように、猫用爪切りを用いて猫の爪を定期的に切るように心がけ、いくら猫が可愛くても安易に口づけをしないようにしましょう。

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