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ライム病はマダニが媒介する感染症!山に入る際は気を付けて!

      2017/01/13

ライム病はマダニが媒介する感染症!山に入る際は気を付けて!
ライム病と言ってもあまり知っている人は少ないでしょう。しかし、この病気はダニがいる環境では誰もが感染する可能性があります。

どの様な病気なのか、症状や原因が分かれば早く病院に行って治療を行うことができます。また、予防法を知り、ダニに感染しにくい環境を作って感染を防ぎましょう。

ライム病とは?

ライム病とはスピロヘータの一種である、ボレリア菌に感染することで発症する感染症です。ボレリア菌はマダニが媒介となり刺されることにより感染します。

ライム病は人獣共通感染症であり、動物も感染しますが、動物から人、人から人への直接感染はありません。

ライム病の名前の由来は植物のライムではなく、1975年に米国コネチカット州のライムという地域で集団発生したことが由来です。

日本でも発症例があり、夏から秋の初めにかけて、樹木が密生している地域に住んでいる若い人や子供に発生し易い病気です。

ライムの症状

ライム病の症状は初期、中期、後期があります。

・初期

初期の症状として一番顕著なのはマダニに刺された部分に紅斑(赤くなる)が見られることです。マダニは一度吸い付くと数日間皮膚に留まり吸血し続けます。

刺され易いのは主に太ももや臀部、脇の下など皮膚が柔らかい部位です。マダニが刺した部位から菌が繁殖し始め、刺された場所が大きく特徴的な形の遊走性紅斑となります。

紅斑は段々と大きく広がり、直径15センチメートルほどの大きさになる頃には、幾つかの輪に分かれた状態になり、これを環状紅斑と呼びます。

この時期には特に強い痛みやかゆみは感じず、熱を持った感覚があります。紅斑は一ヵ月程で治まりますが、中には刺されたことに全く気が付かない人もいます。

その他に初期症状として、発熱や頭痛、倦怠感など風邪やインフルエンザと酷似した症状が起きることもあります。紅斑が見られて筋肉痛や関節痛を伴い、何週間も続く場合にはライム病の可能性が高くなります。

また、中には循環器系に症状が現れることがあります。紅斑を放置していて不整脈や心筋炎など息苦しさを感じてからやっと病院に行くというケースもあるのです。

・中期

中期になると、病原菌が体内に回り、神経症状が現れます。リンパ球性骨髄炎や、骨髄脳炎、脳神経炎の他に、あらゆる神経障害が起きます。中には急に顔面神経麻痺の症状が起きるケースもあります。

・後期

後期にはひざの関節炎の症状が現れることが多く、関節が腫れたり痛んだりを繰り返し、数年間と長く続くこともあります。

脳や神経に障害が起きると、精神的に不安定になったり、言語や記憶の障害が見られます。身体の各部位に突然刃物で刺される様な強い痛みを感じることもあります。

ライム病の原因

ライム病の原因は、ライム病ボレリアという菌を持つ野ネズミや野鳥からダニが媒介し、その病原菌をもつダニに噛まれることによって発症します。

ダニは高温を好み、地球温暖化により活動が活発化して、生息範囲が広がってきています。

最近では、森林の伐採などの環境破壊により、野生動物が人の住む地域まで現れたり、ゴミ処理問題で都会にネズミがはびこったりしているのでダニがより身近に生息しているので注意が必要です。

ライム病の治療法

ライム病の治療法は、主に抗菌薬の処方となります。ドキシサイクリンは抗生物質で、マダニに刺された時の紅斑に効果があります。顔面神経麻痺や骨髄炎、末梢神経炎、関節炎の症状が見られる場合にも効果的と言われています。

そして、骨髄炎等の神経症状が出ている場合にはセフトリアキソンが処方されます。

また、ダニに刺されることで他の感染症の合併症が疑われる場合テトラサイクリンが処方されます。子供に対しては抗菌剤であるアモキシシリンやペニシリンが使われることもあります。

抗生物質を処方することで、あらゆる症状は殆ど治まります。しかし、関節炎では既に炎症が慢性化して、痛みが中々取れない場合もあります。その様な場合にはアスピリンなどの抗炎症薬を用いることもあります。

ライム病の予防法

ライム病の予防方法としては、まずマダニに刺されないことが一番大切です。外出する時にはファッション性よりも安全性を重視した服装をすることです。

・肌を露出しない

樹木の多い場所に行く時には長袖、長ズボン、長靴を着用しましょう。夏場にアウトドアを楽しむ際にも肌を露出した服装で樹木の多い場所に立ち入らないことです。

・ダニを発見し易い色の服を着る

マダニは体長2~3ミリと目で見える大きさですので、洋服に付いた時にすぐに分かる様に、明るい色の服装をしましょう。ダニに刺されても皮膚が保護できる様に、厚手の生地の服装をしていくことも大切です。

もしダニを発見した時には、決して皮膚の上で叩き潰さない様にします。毛抜きやピンセットを使用してマダニの口を掴んで真上に引っ張り上げる様にして引き抜き、速やかに病院へ行きましょう。

・虫よけを使用する

最近ではアウトドア用の虫よけが販売されていて、マダニにも効果があります。夏に汗をかくと流れてしまうので、数回に分けて肌に付ける様にしましょう。草木の茂みに入る時には洋服の上からスプレーをした方がより効果的です。

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