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下肢静脈瘤とは?足の血管が浮き出てきたら病気のサイン

      2017/01/13

下肢静脈瘤とは?足の血管が浮き出てきたら病気のサイン
あなたの足の血管は、コブのように膨らんでいませんか。もしもふくらはぎや脛(すね)などの血管が浮き出て見えるなら、もしかすると下肢静脈瘤かもしれません。

下肢静脈瘤は、足の静脈の弁が正しく閉じなくなくなり血液が逆流してしまうために起こる血管の病気のひとつです。妊娠による一時的なものを除いて、自然に元に戻ることはありません。疑わしい人は、なるべく早く医師に相談しましょう。

この記事ではまず、下肢静脈瘤の症状、原因、この病気になりやすい人について紹介し、また下肢静脈瘤になってしまった場合の治療法、予防法についても解説していきます。

自分の足を見て心当たりがある方はぜひ参考にしてみてください。

下肢静脈瘤の症状

下肢静脈瘤には、大きく分けて6つのタイプが存在します。

・大伏在静脈瘤
下肢静脈瘤の中で最もよく見られる静脈瘤です。

大伏在静脈瘤は、太ももからふくらはぎの内側に症状が現れ、血管がコブ状にボコボコと膨らみます。太い血管で起こるので、血管が膨らんだ様子が目立つことが特徴です。

・小伏在静脈瘤
膝の裏、ふくらはぎの外側に症状が現れます。

・陰部静脈瘤
この静脈瘤は足の付け根、太ももの裏側、陰部の周りに症状が現れます。

妊娠中の方に多いタイプですが、出産後は症状がなくなることもあるため、妊娠中は治療せず、出産後に症状がある場合のみ治療します。

・網目状静脈瘤
ヒザの裏側に見られ、青い血管が細かく枝分かれしているように見えることから、痣や血管が目立っているだけだと思われることもあり、静脈瘤だと気が付かれにくいという特徴があります。

・クモの巣状静脈瘤
網目状静脈瘤よりもさらに細かい血管で起こる静脈瘤で、ふくらはぎの内側、膝などで発症します。クモの巣状静脈瘤では、血管が青色、赤色、紫色に見えます。

・不全穿通枝
やや小さな静脈瘤です。不全穿通枝は、伏在静脈瘤よりは小さく、網目状静脈瘤、クモの巣状静脈瘤よりは大きいものです。

下肢静脈瘤の原因

私たちの体に血液を送る血管には、動脈と静脈の二種類があります。動脈は酸素や栄養素を体中に巡らせる役割があり、静脈は体内でできた老廃物や二酸化炭素などを心臓に戻す役割があります。

下肢静脈瘤に関連があるのはこの二つの血管のうちの静脈で、特に足の動脈で起こります。足の静脈は心臓に血液を送り込むために重力に逆らって必要があるため、血液が逆流しないよう、逆流防止弁が付いています。弁が正常に機能している場合、血液は心臓に向けて一方方向にしか流れない仕組みになっています。

ですが、何らかの原因でこの静脈の弁が機能しなくなると、血液が逆流し、足がむくんだり、足の皮膚が変色したり、足の血管が目立ってきてボコボコ浮き出てきたりします。

下肢静脈瘤になりやすい人

加齢は下肢静脈瘤に関係があり、下肢静脈瘤は40歳以上の方は特に発症しやすい病気です。自然に治癒することはなく、年齢を重ねるにつれて進行していきます。

また、下肢静脈瘤は妊娠・出産をきっかけに発症することが多く、女性に多い病気と言われます。遺伝的に発症しやすいタイプがあり、血縁者に下肢静脈瘤の方がいる場合はこの病気を発症する可能性が高いと言われています。

また美容師や販売員など立ち仕事が多い人や肥満の方もこの病気にかかりやすいです。

下肢静脈瘤の治療法

下肢静脈瘤の治療法には、複数の方法が存在します。

保存療法(圧迫療法)は、足全体を圧迫して静脈の還流を助け、血液の循環をスムーズにすることで効果をあらわします。具体的には、医療用の弾性ストッキングや弾性包帯を使用して治療を行います。

弾性ストッキングや弾性包帯で下肢に適度な圧力を与えて余分な血液が溜まらないようにし、下肢の深部にある静脈への血液の流れを助けます。

圧迫療法は、下肢静脈瘤を治すものではなく、あくまでも進行防止・現状維持が目的ですが、初期治療としてはとても重要です。また術後の再発防止にもなります。

硬化療法は、静脈の中に血管を固める硬化剤を注射し、弾性ストッキングで圧迫して、ボコボコと浮き出た血管を潰してしまう方法です。治療は5~10分程度で終了ですが、その後約2~3週間、弾性ストッキングで圧迫しておく必要があります。

そして、高位結紮術は、局所麻酔のもとで患部を切開し、静脈をしばって逆流を防ぐ治療法です。また、ストリッピング手術は、静脈瘤の原因となっている血管を引き抜いてしまう外科手術です。

血管内レーザー治療は、血管内に通されたカテーテルからレーザーファイバーを挿入し、その先から照射されるレーザー光線で逆流を起こしている血管を焼きつぶす治療法です。

体外照射レーザー治療は、近年登場した治療方法で、体外照射タイプ(ロングパルスYAGレーザー)を用いて治療を行います。

このロングパルスYAGレーザーは血管の壁を変性させ、収縮させる性質を持っており、一定間隔で断続的に照射することで、治療部位を高温にすることなく、血管を縮ませて閉鎖させることができます。

治療は一般的に30分~1時間程度で済み、日帰りで施術してもらうことができます。

下肢静脈瘤の予防法

下肢静脈瘤は、足の静脈が逆流することが原因で起こる病気です。この病気を予防するためには、医療用の医療用ストッキングを着用したり、適度の足を動かしたりする必要があります。

連続した立ち仕事はなるべく避け、休息を挟むようにしましょう。それが無理な場合は、足踏みをしたり、歩き回ったり、足のマッサージをしたりするといいでしょう。

また、夜寝る時にクッションなどを使って足を高くして寝るのも効果的です。そして太りすぎに注意し、適正体重を維持するように心がけましょう。

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