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気管支喘息の検査について

      2017/01/20

気管支喘息の検査について

呼吸機能検査(スパイロメトリー)

スパイロメーターと呼ばれる計測器を使って、肺活量を調べる検査です。

鼻を洗濯バサミのようなクリップでつまみ、呼吸する管をつないだマウスピースを口にくわえます。そしてゆっくりと息を吸い、吐く、という呼吸を何度か繰り返してから、大きく息を吐き、次に思いっきり息を吸い、思いっきり息を吐きます。

これを数回繰り返すことによって、最大呼気及び吸気、肺活量を測定します。検査自体は約10分程度で、肺活量の数値がグラフ化され、年齢や性別ごとの基準値と照らし合わせた結果が出ます。

気道過敏性試験

喘息の場合、健康な人に比べて気道過敏性が明らかに高いことが報告されています。この検査では、気管支を刺激する薬を薄めて、健康な人では反応しない状態から少しずつ濃度を上げていき、過敏に反応するかどうかを見ます。

椅子に座って機械に顔を向け、マウスピースを口にくわえます。10分~15分程度、呼吸をします。このとき、薬剤の濃度を上げる度に、1秒量と呼ばれる「1秒間でどれくらい息が吐けるか」というチェックを行い、息がどのくらい通っているかを判断します。

喘息の場合は気管支が収縮し呼吸が苦しくなります。所要時間は約20分程度で、1秒量が80%以下の状態になったら検査終了です。

血液検査

血液検査では、赤血球や白血球、血小板の数を測定したり、採取した血液をアレルゲンが入った穴に入れ、反応を見たりします。

特定のアレルゲンに対して抗体がある場合を特異的IgE抗体といい、アレルゲンに反応すると高い数値を示します。

また、喘息は慢性的アレルギー疾患なので、特に白血球の中でも好酸球が増えます。

「アレルギー体質かどうか」というところから、「どのアレルゲンに対してのIgEが作られているのか」を調べることができるわけですね。

一度の血液検査で複数のアレルゲンについて調査する(ハウスダスト、ペットの毛、ダニ等に対するIgE抗体を見つける)ことができます。

炎症が抑えられていれば、白血球の数も減っていきますので、症状はどの程度なのか、薬が効いているかを判断するためにも行われます。

ただしこれはアレルギー体質の検査であり、喘息の診断ではありません。血液検査でアレルギー反応が出なかった場合、睡眠不足やストレスによって喘息のような症状が出ているという場合もありますので、大切な検査の1つです。

皮膚反応テスト

皮膚テストには、パッチテスト、プリック法、スクラッチ法、皮内注射法、などがあります。

パッチテストはヘアカラーなどでお馴染みですが、皮膚にアレルゲンエキスを垂らしてかぶれるかどうかを試すものです。30分後の状態を判定し、除去した何日後かにまた判定を行います。

肌に傷をつけるものでは、スクラッチ法、ブリック法があります。肌を数mmこすったり、針でほんの少し刺したりして角層に傷をつけ、そこにアレルゲンエキスを垂らして数分後の反応を見ます。

皮内注射法では、直接アレルゲンエキスを注射し反応を調べます。これは最も反応が強く出るため、実施の際は慎重さが要求されます。

いずれも腫れ・かゆみなどで強く反応した場合に、アレルゲンを特定できます。食品アレルギーの場合、正確な診断ができないこともあります。

胸部レントゲン検査

喘息における胸部X線写真は、「喘息であるかどうか」を判断するというよりも、肺炎や気胸など他の症状が合併していないか、喘息と似た症状を示す別の病気ではないか、という可能性を診断するのに有効です。

喘息の方がレントゲンを撮っても「うん、綺麗だね」と言われることもありますので、何のために行うのか疑問に思われる方もいますが、長い間発作が出続けているなどの状態を除いて、通常は喘息でレントゲンに明らかな異常を認めることはあまりありません。

それでは、なぜレントゲン検査を行うのかと言うと、初診で喘息以外の可能を除外するため、また、喘息の治療を開始しても症状がなかなか改善しないようなとき、合併症や別の病気の存在を確認するためなんです。

 - Ⅰ型, アレルギーの種類, 気管支ぜん息