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おしっこの時に痛みや違和感を感じたら膀胱憩室を疑って!

      2017/01/13

ぼうこうけいしつ

膀胱憩室(ぼうこうけいしつ)は膀胱の一部が飛び出してくる病気で、時間をかけて少しずつ悪化していきます。

最初は目立った症状がないため、気付かないことが多いのですが、ひどくなると排尿の際に激痛を感じ、開腹手術に至ることもあります。

少しでも心当たりのある方は、自己判断をせずに、専門医の診断を受けることが大切です。

膀胱憩室とは?

膀胱憩室は膀胱の外に膀胱の一部が飛び出してしまう病気です。

腎臓でつくられた尿は尿管を通って膀胱にたまり、その後尿道から排出されます。しかし、何らかの障害で、スムーズに尿が流れないと、膀胱内に尿が溜まり、膀胱内の圧力が高まります。すると、壁の弱い部分がその圧力に負けて飛び出してしまうのです。

膀胱憩室はどんな症状?

憩室は長い時間をかけて少しずつ大きくなっていきます。初期の段階ではほとんど症状はありませんが、憩室が大きくなってくると憩室内に尿がたまるため、慢性膀胱炎になります。

そして、たまった尿が結石になり、頻尿や尿の混濁、排尿痛、残尿感などの症状が現れます。

また、二次排尿といい、排尿して時間がたっていないのにかかわらず、ある程度の量の排尿があることもあります。

何が原因で膀胱憩室になるの?

膀胱から尿道の間のどこかに尿の通過障害があると膀胱憩室ができます。

通過障害の原因としては、前立腺肥大症、神経因性膀胱などがあります。

前立腺肥大症とは男性の尿道の奥にある前立腺が加齢にともなって大きくなることです。すると尿道を圧迫し、通過障害を起こす場合があります。男性の50代で3割、80代で9割の人に前立腺肥大症があると言われています。

前立腺肥大症があると、就寝後トイレに行く回数が増える、尿の勢いがなくなるなどの症状が現れます。

神経因性膀胱とは膀胱から脳へ至る神経の一部に異常が起こり、尿意が感じられなかったり、頻尿や尿失禁などに至るものです。時には排尿できなくなることもあります。高齢者に多くみられる病気です。

その他にも、過去に膀胱に損傷を受けた後遺症で尿が排出されにくくなり、膀胱に憩室ができてしまうこともあります。また、膀胱に関する病気で手術を受けたことがある場合もその後遺症として、膀胱憩室を発症することがあります。

膀胱憩室の治療法

初期の段階で、まだ憩室が小さくて自覚症状もない時には経過観察をします。自覚症状が出てきて泌尿器科を訪れた場合には、排泄性尿路造影や膀胱造影、超音波検査などで診断をします。

膀胱憩室と診断され治療をする場合は、主に内視鏡が使用されます。内視鏡の先端に電気を通し、憩室の粘膜を焼いて小さくします。もしその際、憩室内に悪性の腫瘍が発見された場合は、開腹手術が必要になることもあります。

膀胱憩室は積極的に予防する方法はありません。排尿をする際にいつもとは違う違和感や痛みなど、膀胱炎の症状がある場合には膀胱憩室の可能性があります。

症状が長引いたり頻繁に繰り返したりする時には泌尿器科に相談することが大切です。

膀胱憩室の合併症

合併症として、尿路感染症を引き起こすことがあります。大腸の憩室が膀胱と接触し、破裂すると、大腸に含まれる細菌類によって炎症をが起こすものです。

女性よりも男性に多く見られますが、女性でも、子宮摘出術を受けた場合は大腸と膀胱が子宮によって隔てられなくなるので、尿路感染症の可能性が高まります。

また、膀胱憩室は、長い時間をかけて大きくなります。憩室内に尿がたまるため、 膀胱炎を繰り返したり、憩室内の結石、憩室炎などの原因となります。

その他に、子宮や消化管など隣接する臓器の炎症、憩室壁の破裂、腹膜炎、出血などが起きることがあります。再発を繰り返すと、大腸の中が狭くなり、硬い便が通過できずに、腸閉塞を起こすこともありますので、注意が必要です。

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