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頭痛や難聴があれば耳垢栓塞を疑え!最適な耳かきの頻度とは?

      2017/01/13

耳垢栓塞

耳垢栓塞(じこうせんそく)は、ただ耳垢が詰まることではありません。放っておくとと頭痛や痛みを伴うこともあり、悪化しないうちに対処することが大切です。

その原因や治療法、予防法について知ることで、早目の対策を心掛けましょう。

耳垢ってなに?

耳垢は、皮膚の垢と同じメカニズムで出来ます。

外耳道部分の粘膜からは、常に皮脂など老廃物を含んだ分泌物が排出されています。一方、外耳道の皮膚は人が活動をする度に伸縮しているので、分泌物が空気中のゴミや雑菌と混ざりやすくなります。これが段々と溜まってきたものが耳垢となるのです。

耳垢は外耳道の皮膚を保護したり、耳垢が出ることで外耳道を掃除する役割も持っています。

耳垢栓塞の症状

耳垢栓塞の症状は軽い人いから思い人まで様々です。初期の症状のうちに自覚して耳鼻咽喉科を診察することで、より早く改善することができます。

・耳閉感(じへいかん)
耳垢栓塞になると、初期の症状として耳が詰まった様な感じや、音が耳の中にこもった様な感じになります。これを医学用語では「耳閉感」といい、問診の際に訴える代表的な症状です。

・難聴
耳垢が外耳道を塞ぐ程溜まると、自分の声が内耳に響いて直接聞こえるので大きく感じる様になります。外界の音が聞こえにくくなり、高音や低音が聞こえにくい難聴になることもあります。

・外耳道炎による痛み
耳垢が溜まっていると自覚して自分で耳掃除をすると、量が多い為に無理矢理耳かきをすることで、外耳道を傷つけてしまことがあります。外耳道は常に湿っているので細菌が繁殖し易く、外耳道炎を引き起こす可能性があります。

外耳道炎は放っておくと、ひどい痛みで黙っていられない程になることもあります。

・めまい
耳垢塞栓の症状で左右の耳の塞がり方違い、片方の耳に溜まった耳垢が鼓膜にまで達している場合、音の聞こえ方のバランスが悪くなることからめまいを感じることがあります。

耳鼻咽喉科で耳垢を取り除いた直後も平衡感覚が悪くなったり、中耳への刺激が強い為に一時的にめまいを起こす可能性もあります。

・自覚症状がなくても油断しないこと
耳垢塞栓は完全に耳が塞がった状態になるまでは、意外と自覚症状がなく過ごせるものです。

特に子どもの場合は親がきちんと耳の状態をみてあげないと重症化するまで分かりません。学校の耳鼻科検診で医師から指摘されて分かることもあります。

その様な場合、お風呂やプールに入った後に耳垢が移動して症状が表れることもあります。

耳垢栓塞の原因

耳垢塞栓の原因は幾つかありますが、結果的に粘りのある耳垢が外耳道に詰まることとなります。耳垢にゴミや雑菌が付いたり、お風呂やプールなどで耳垢が外耳道に流れて詰まってしまう様になると、段々と耳垢塞栓に進行していきます。

耳垢が大量に発生してしまう間接的な原因には以下のものがあります。

・外耳道炎によるもの
耳垢が気になる人で頻繁に耳掃除をしたり、その際にかゆいからと耳かきで外耳道を擦る様にすると、外耳の粘膜を傷つけてしまいます。傷が治ってくるとかゆみを感じる様になり、さらに耳かきで擦ることで傷が完治しにくくなります。

耳掃除をする度に耳垢が外耳道の奥へ押し込まれてしまい、耳垢閉塞になるケースがあります。特に子どもは耳に小さなおもちゃなどを間違って入れてしまい外耳道炎を起こしやすいので注意が必要です。

・アレルギー性湿疹
花粉症などのアレルギーを持っている人は、外耳道の粘膜が炎症を起こすこともあります。耳にかゆみがあるとどうしても耳かきで刺激を与えてしまうものです。

その為に炎症が治らず、皮膚の分泌物が増えて耳垢が大量発生してしまうのです。

・加齢によるもの
外耳道には、ぜん動運動をしながら自然と耳垢を外に排出させるという機能があります。

しかし、年を取ると皮膚が老化して硬くなり、ぜん動運動が衰えてきます。これにより耳垢が詰まり易くなってしまうのです。

耳垢栓塞になりやすい人

耳垢塞栓になりやすい人というのは、耳垢がベタベタして湿っている体質の人です。

人の耳垢は「湿って粘り気がある耳垢」と「カサカサと乾いた耳垢」の2種類に分けられます。これは体質による外耳道内の分泌物の量の違いであり、病気や耳垂れによるものではありません。

耳垢が湿っている人は外耳道の奥に流れ込み易く、耳垢塞栓になりやすいのです。

耳垢栓塞の治療

耳垢塞栓になったら、自分で何とかしようと思わず、耳鼻咽喉科を受診することが大切です。外耳道の粘膜は非常に傷つき易く、炎症しやすい部位ですので、必ず耳鼻咽喉科で治療を受けましょう。

耳垢塞栓になって耳鼻咽喉科を受診しても、すぐに耳掃除をして貰えるとは限りません。外耳道に詰まった耳垢は固くなってしまっていることが多く、まずは薬剤で耳垢を柔らかくする処置をします。

薬剤は「重曹・グリセリン・精製水」を混ぜたものを用いて、耳を上にして横になり、数滴耳に垂らして10分程そのまま放置します。耳垢が十分ふやけたら、耳垢を取り除く施術を行います。

鉗子を使用して手技で行う場合と、吸引機器を使用する場合があります。

耳垢栓塞の予防

耳垢塞栓を予防するには、自分の耳垢の状態を知り、普段から注意しておくことが大切です。そもそも外耳道はぜん動運動により自然に耳垢を排出させる機能がありますので、あまり頻繁に耳掃除をする必要はないのです。

耳垢が湿っていて粘り気のある人の場合は、お風呂上りに時折綿棒で耳の外側を拭くだでも効果的です。決して耳かきで無理やり耳垢を出そうとするのはやめましょう。

一度でも耳垢塞栓にかかったことがある人は、耳垢が溜まりやすい体質ですので定期的に耳鼻咽喉科で検診を受けるのがおすすめです。

正しい耳垢の取り方

基本的に耳垢がカサカサで乾いている人は、週に一回など、頻繁に耳掃除をする必要はありません。湿った耳垢の人や、自分で耳のケアのできない子どもは月に1回を目安に耳掃除をした方が良いでしょう。

耳掃除というと耳かきで耳垢を掻きだすことだと思う人もいますが、正しくは綿棒で外耳道の回りをそっと拭く程度にしておきます。決して奥の方まで綿棒を差し込まず、入口付近を丁寧に拭く様にします。

耳の粘膜は非常に柔らかいので、体調の悪い時や風邪を引いている時に刺激をすると耳の病気になる可能性があるので無理をしないことです。

湿った耳垢で慢性中耳炎などの治療歴がある人は、年に2~3回耳鼻咽喉科で耳掃除をしてもらいましょう。

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