アレルギー・ヘルスケア119番

鼻炎やアレルギー、アトピーや健康全般についての情報サイト。

*

新生児溶血性黄疸はなぜ2回目以降の妊娠に多いのか?

      2017/01/27

新生児溶血性黄疸はなぜ2回目以降の妊娠に多いのか?

新生児溶血性黄疸の概要

新生児溶血性黄疸という病気は、なかなか聞きなれない病気です。

この病気が新生児期に起こるのは、様々な要因によるものとされいます。

子供の赤血球が急激に破壊されてしまい、早期に黄疸や貧血といった症状があらわれます。

この症状の原因として考えられているのは、血液型の抗原が母体である母親に欠如している場合に起きるとされています。

この症状の特徴として、初回の妊娠では起こらないのが普通とされています。

その理由は、新生児の血液型抗原が母親に欠如している場合、その血液型抗原に対する抗体が母親の血液中にできます。

胎盤剥離の際に、少量の胎児赤血球が母体の血液に入ってこの抗体ができることが多いため、初回の妊娠では普通おこらないとされています。

ところが、2回目以降の妊娠中に母親の血液中の抗体が胎盤を通過して胎児の血液中に入ると、抗原抗体反応がおこり、胎児の赤血球が破壊されて、貧血をもたらすほか、出生後の新生児に重症黄疸をもたらします。

症状が重篤の場合には、胎児の生命にもかかわることもある危険な病気でもありますが、あまり知られていないことですが、2人目以降の出産にかかわる場合には注意が必要です。

新生児溶血性黄疸の症状

新生児溶血性黄疸の症状としては、疲労感や動悸、息切れなどといった、通常の貧血とおなじような症状に加えて、黄疸が現れるのがこの病気の特徴です。

疲労感や動悸、息切れといった症状だけではこの病気を区別することは大変難しいので、黄疸がないかどうかを注意深く観察することが、この病気を見逃さないための対策といえます。

小さなお子さんを持っている親御さんは、常にこの病気の発症に気を配っておく必要がありますし、2人目以降の妊娠を考えている家庭は特に注意が必要といえます。

また、黄疸が発症する理由としては、ヘモグロビンが体内で大量に処理されてしまうために、黄色の色素の間接ビリルビンが体内で大量に増殖する為です。

ビリルビンは尿とと一緒に排出されるため、尿の色がより濃くなったり、血管内溶血の場合には赤色の尿が出たりする可能性もあります。

ですから、尿の色に注意しておくことでも、この病気の早期発見にもつながる可能性があります。

尿は様々な病気をチェックする際に有効ですから、「おしっこの色が濃い」などという子供の声には、着聞き流すことなく、注意して耳を傾けていくことが必要です。

新生児溶血性黄疸の原因

新生児溶血性黄疸の原因として、大別すると3つの原因が考えられるとされています。

その3つの原因とは、1つ目は、血液型不適合妊娠や母体の病気によるとされるもの。

そして2つ目は、子ども自身の赤血球の先天的な異常が原因とされるもの。

そして、3つ目は薬剤や感染が原因とされるものという3つです。

この3つの原因の中でも、血液型不適合妊娠に伴うものが最も多い原因とされています。

母体間で母親がO型で子どもがA型もしくはB型といった、ABO式血液型不適合は全出生の約2%に認められるとされていています。

ABO式血液型不適合溶血性黄疸の発症頻度は3000人に1人の割合で発症するといわれています。

また、Rh式血液型不適合は、ABO式血液型不適合に比べて症状が発症すると重症化することが多いとされています。

ABO式血液型不適合溶血性黄疸は第1子から発症する可能性があるとされていますが、Rh式血液型不適合溶血性黄疸は第2子以降からの出生で問題になるとされています。

また、輸血をした場合には、輸血血液の影響で特殊な血液型不適合を示す可能性があるので、注意が必要ですし、病院に輸血歴がある旨の情報を提供することも重要といえます。

新生児溶血性黄疸の診断

新生児溶血性黄疸の検査方法は、年々医学の進歩とともに発展しており、早期発見が可能になってきています。

検査方法としては、母親と子供の間の血液型不適合の有無をABO式、Rh式血液型などで調べる検査があります。

つまり、血液型の不適合を発見するのがこの病気の早期発見につながります。

また、胎児の赤血球に感作された結果生じた抗体が母親の血液中に認められた場合や、胎盤を通して移行してきた母親由来の抗体が胎児の赤血球に認められた場合に、新生児溶血性黄疸の診断が確定します。

また、診断としては、ほとんどの新生児は、生後4日から5日で症状のピークとなるような生理的黄疸が皮膚に見られるようになるので、医師も黄疸のお有無を確認します。

そして、生後24時間以内に顕在化する黄疸はほとんどが溶血性の疾患で、迅速な対応が必要な場合がほとんどです。

生後数日で発症する黄疸は、生理的黄疸がほとんどですが、その範囲から想定できないような病的黄疸に対しては原因検索と治療が行われます。

また、生後2週間を超えて遷延する黄疸は、治療の必要がないものもありますが、治療が必要な症状の場合もあります。

新生児溶血性黄疸の治療方法

新生児溶血性黄疸の治療の方法としては、診断と同時に早急かつ適切な治療が必要といえます。

治療方法としては、光線療法や、免疫グロブリンやアルブミンの点滴静注といった治療方法がとられますが、症状が重症化してしまっている場合には、輸血が必要な場合もあります。

また、光線療法中は十分な哺乳量を確保することが重要です。

経口摂取が不十分な例では輸液を併用するという治療方法がとられます。

光線療法中は、12~24時間ごとに採血を行って治療計画を確認するといった治療方法がとられます。

また、感染症による黄疸の場合には、抗生剤の投与が行われるといった治療法がとられます。

いずれにしても、症状が重篤になって命の危険にかかわるような場合もありますから、専門的な治療が出来る医療機関に転院することも必要です。

子どもを持つ親としては、小児救急の所在地や高度な治療を実施してくれる小児病棟がある病院などを普段から把握しておくことも、子どもの生命を守る上では重要であり普段からの備えが重要であるといえます。

新生児溶血性黄疸の対応策

新生児溶血性黄疸に関しては、早発黄疸を伴うので、産婦人科や病院などの医療機関で発見される場合がほとんどです。

また、妊娠中の血液検査で血液型不適合がわかっている場合は、出生後すみやかに検査、治療を行うことができます。

なお、高いビリルビン値は聴力に異常をきたすことがあるため、聴力検査や発達の経過観察が必要です。

新生児溶血性黄疸の症状が発症した場合にも医療機関に任せることになりますが、子を持つ親としてできることは、この症状をよく理解して、高度な治療を行える病院を探しておくことと言えます。

それほど重篤でない症状の場合には、極度に心配する必要はないといえますが、重症化するような場合には、小さな病院では対処できなくなる場合もあります。

高度先進治療が出来る病院を把握しておくだけでも、時間を争う事態の場合には心強いものです。

いずれにしても、出産前、出産後もしっかりと定期的に子供の健康状態を医師に診察してもらうことが重要といえます。

頻繁に診察してもらうことにより、医師の早期発見を導き出し治療もスムーズになるので、親としてはきっちりと病院に通院させてあげることが対応策と言えます。

 - Ⅱ型, アレルギーの種類