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難聴や耳鳴りがひどい。女性がなりやすい耳硬化症は手術で治せる

      2017/01/13

難聴・耳鳴り
年齢を重ねていくと難聴状態になってしまうということはよくあることです。その原因として、耳硬化症(じこうかしょう)という病気である場合があります。

この病気であれば、適切な治療を行えば聴力を取り戻すことは可能です。正しい知識を持ち、聴力を取りもどして病気の進行を防ぎましょう。

耳硬化症の症状

私たちの耳の鼓膜の内側にある耳小骨という骨には音を増幅させる役割があります。耳小骨にはアブミ骨底板という組織があるのですが、それが徐々に動きにくくなっていくことがあります。

アブミ骨底板と周辺の骨との間が動きにくくなってしまうと、伝音難聴という難聴症状が出始めます。それが進行してしまうと感音難聴・混合難聴といったさらに重症化した難聴症状を引き起こしてしまうことになります。

それら全ての難聴の発端となってしまう症状が耳硬化症なのです。

耳硬化症の原因

耳硬化症の原因は、まだはっきりとは解明されていません。しかし、遺伝的要因がある程度関係する病気であることは分かっています。

鼓膜の内耳やアブミ骨に異骨と呼ばれる病的な骨状の組織が出来てしまうことがあり、それを修復しようと骨の硬化が進行してしまった結果が耳硬化症だと考えられています。

また、耳硬化症は私たち東洋人よりも白人の発症率が高い病気です。そして、男性より女性の方が発症しやすいです。

はしかや女性ホルモンが影響していることも判明しており、妊娠や出産をした人で難聴が進行する場合があります。女性の方が耳硬化症を発症する人が多いというのはこのためです。

耳硬化症の検査

検査の方法は大きく分けて5つあります。

・聴力検査
聴力検査は日頃健康診断などで受けているものとある程度同じですが、より細かい部分まで見ていただけます。

・視診
視診では医師が鼓膜の状態を見ます。視診だけでは分からないことも多いのですが、耳硬化症を発症していると、たまに鼓膜がピンク色をしていることがあり、それで耳硬化症が判明することもあります。

・耳小骨筋反射検査
耳小骨筋反射検査では、耳小骨の変化を測定します。これにより、聴覚を司る神経に異常があるかが分かります。

耳硬化症を発症している人は耳小骨が上手く反射運動をしていない場合があり、反射運動が見られないと耳硬化症の疑いがあります。

・CT検査
CT検査では、内耳の撮影を行うことによって、腫瘍の程度などを調べることが出来ます。

・ティンパノメトリー
ティンパノメトリーでは、鼓膜内外の気圧状態・鼓膜の働き具合を確認し、鼓膜の状態を測定して、グラフ化します。

圧が0付近でなだらかな山型なら正常ですが、-50以下なら耳管狭窄と判断され、-200以下まで行くと滲出液がしみ出しやすい状態として非常に危険な状態です。

波形も見られない時は膿が充満している可能性が高いということも分かります。

これらの検査を総合して、耳硬化症かどうかを判断していきます。

耳硬化症の治療

耳硬化症の治療方法は、難聴の程度によって異なります。

軽いものならだいたいは補聴器の使用で十分ですが、難聴の程度が重い時には手術を行います。

手術は、アブミ骨手術と人工内耳手術の2種類があります。

・アブミ骨手術
アブミ骨手術は大幅な聴力の改善ができるため、症状が軽い場合でも手術を受ける方もいます。局所麻酔で行うとすぐに難聴が改善しているかどうかを知ることが出来ることもいい点です。

メリットが大きい手術ですが、固まったアブミ骨の底に人工のアブミ骨を入れるのため、副作用としてめまいや耳鳴りを引き起こす場合があります。

・人工内耳手術
重症の場合は人工内耳手術をします。内耳の蝸牛(かぎゅう)に電極を埋め込んで神経を刺激させることによって聴覚を引き出します。

こちらもめまいや耳鳴りを引き起こすことがあります。ですが、補聴器以上に音が鮮明に聞こえやすくなるというのは大きいでしょう。

どちらの手術も副作用はせいぜい1週間程です。完全に聴力を取り戻したいのであれば、手術は十分にやって見る価値のある治療法です。

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