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意欲がわかなくなる無気力症候群「完璧主義」は要注意!

      2017/03/09

無気力症候群

仕事や勉強など、本来すべき物事を出来ない状態が続いているとき、無気力症候群になっている可能性があります。無気力症候群は完璧主義者の若い男性に見られる症状で、薬では治療できない厄介な心の病です。

無気力症候群になっても当人は危機感を抱きづらく、長期化する傾向があるため注意が必要になります。

現代人を襲う無気力症候群とは?

無気力症候群は、勉強や仕事など本人に取り組むべき課題が存在しているにも関わらず、その課題に取り組む意欲が沸かなくなる症状です。無気力症候群はアパシーシンドロームと呼ばれることもあり、10代後半から20代前半の男性に多く見られる症状となっています。

現代社会では受験や就職などで厳しい競争が行われ、社会人になってからも競争は継続します。無気力症候群は社会における競争に関係して引き起こされることが多く、受験生や就活生、新社会人などに発症する症状となっています。

現代の日本で社会問題となっている、ひきこもりや不登校、大学に入学したばかりの大学生の早期退学、新社会人の5月病などは、この無気力症候群を原因に発症している可能性が高くなっています。

また、無気力症候群は主婦でも見られる症状です。

育児に一生懸命になりすぎた主婦が、思い通りに子どもが言うことを聞かないために育児放棄に至ってしまう例などがあり、

女性でも無気力症候群に陥ってしまう可能性があるため注意が必要となります。

21世紀に入ってから、無気力症候群の可能性が疑われる若者は増加傾向にあり、無気力症候群は日本の新たな社会問題とも言える心の病となりつつあるのです。

無気力症候群の特徴・症状

無気力症候群には大きな特徴が2点あります。仕事や勉強などの本業に対してやる気が著しく喪失してしまうことと、本業以外の事柄については問題なく実行できることです。

無気力症候群になると、勉強や仕事などの本業に対するやる気が失われてしまいます。本人は、しなければならない意識があるものの、その意識に気持ちや行動が追いつかず、本業に関することは何も出来なくなってしまうのです。その一方、遊びや趣味など、興味関心がある事柄については問題なく実行できます。

体も健康で、好きな事について活発に活動しているように見えるため、他人から見ると無気力症候群は単なる甘えや怠けに見えてしまいます。

そこで、肉親や親しい知人は、無気力症候群の原因を精神力のなさに求め、きつく叱責することで克服することを促しますが、叱責に効果はありません。というのも、無気力症候群の患者は頭の中では物事に取り組むべきことをわかっており、わかっていることを指摘されても効果がないのです。

なお、無気力症候群に似た症状にうつ病があります。

うつ病を発症すると、無気力症候群と同様に課題に積極的に取り組めなくなります。

しかし、うつ病では趣味や本来好きな事柄も楽しめなくなり、あらゆる活動ができなくなっていきます。さらに、うつ病になると、自己否定の強い感情が生まれてきて、自殺願望を抱く場合があります。

しかし、無気力症候群ではそれほど強い負の感情は抱きません。無気力症候群でも、気力がなくなり感情の起伏が緩やかになりますが、うつ病の時ほどマイナス状態にまで気持ちが落ち込まないのです。

ただし、現在では本業だけが取り組めなくなる新しいタイプの新型うつ病が知られています。

この新型のうつ病は、無気症候群と同様の症状を見せるもので、無気力症候群と新型うつ病は同一の心の病として取り扱われることが多くなっています。

無気力症候群の原因

無気力症候群の主な原因は、目標の喪失や挫折を経験することです。

現代の日本は競争社会で、様々な場面で競争することが求められます。

そこで、受験勉強や就活に励む若者たちは、有名大学に合格することや有名企業の内定を勝ち得ることが最終目標になってしまいます。ここで、実際に目標としていた大学に合格し、企業に就職を決めてしまうと、その後に何をしてよいかわからない状態になってしまうのです。

このように、目標達成後に無気力症候群になるケースは、いわゆる燃え尽き症候群と呼ばれるもので、有名大学の合格者に発生することが多くなっています。

また、受験や就活に失敗したり、新社会人として仕事が満足にできないことを理由に無気力症候群になってしまう場合もあります。

受験や就活に失敗することは、わかりやすい社会的な敗北の一つです。一度失敗しても、諦めず次のチャンスに挑戦できれば問題ありませんが、社会的な失敗によって大きく心が傷ついてしまうと、自分の心が再び傷つくのを恐るようになってしまいます。

その結果、次の競争に参加するのを無意識に怖がるようになり、勉強や仕事を避けるようになってしまうのです。

無気力症候群になりやすい人の傾向

無気力症候群になりやすさには一定の特徴があり、完璧主義者で主体性の乏しい人がなりやすい傾向にあります。

勝負にこだわりやすい完璧主義者の人は無気力症候群になりやすいため注意が必要です。

受験であれ営業のノルマ達成であれ、現代社会には多くの競争が存在していますがすべての競争で勝ち続けることはできません。

しかし、勝負にこだわる完璧主義者は、一度でも負けることを自分に許すことが出来ません。その結果、自分が負けない状況を作るために、競争や勝負から手を引いてしまうのです。

また、主体性に乏しくいつも受け身でいるような人物も無気力症候群になりやすくなっています。主体性が乏しいと、価値基準の判断を外部に求めがちになり、世間の評価や親の指示に依存してしまいます。

子どもの頃は親や教師の言うとおりにしていれば問題なくても、社会人になってから自分が何をしたいのかわからなくなって、無気力症候群になってしまうのです。

無気力症候群は病気?治療法は?

無気力症候群については新型うつ病とみなされる場合もあり、心の病として認知されつつあります。しかし、無気力症候群は、外見的には甘えや怠けに見えてしまうため、身近に症状を抱えている人がいたら、心の病として捉えてあげることが必要になります。

無気力症候群に対しては、心療内科や精神科のカウンセリングによる治療が必要となります。無気力症候群はうつ病とは異なり、向精神薬が効きません。

無気力症候群は本人が危機意識を感じていない場合が多く、本人が置かれた状況を正しく認識するようにカウンセリングを通して促します。

そして、自分が変わりたいという意識を少しずつ持たせていきます。次に、生活習慣の改善を図りながら、簡単な作業やグループセラピーなどに参加を促し、少しずつ本人のやれることを増やしていくという形で症状の改善が促されます。

無気力症候群セルフチェック

無気力症候群は新しい症状で、厳密な診断基準はまだ確立されていません。しかし、無気力症候群には一定の傾向があり、セルフチェックで無気力症候群であるか探ることが可能になっています。

勉強や仕事など、本業に対して著しくやる気を喪失しているにも関わらず、趣味や好きなことについては積極的にできるようであれば、無気力症候群の可能性が強く疑われます。

また、本業に対して意欲が沸かないのに、きちんと食事が取れて一定の睡眠時間が確保され、不安感などのマイナスの感情を抱いていなければ、無気力症候群の可能性が疑われます。逆に、食欲がなく眠れなくなっていて継続的な気分の落ち込みがある場合には、うつ病の可能性が疑われます。

さらに、本業に対して意欲を喪失している現状を自ら認識していても、そのことに対して焦燥感や不安感を抱いていなければ、無気力症候群の可能性があります。

まとめ

無気力症候群は、受験や就活における目標を達成して目標を喪失してしまったり、競争に負けて挫折することで引き起こされる現代的な心の病です。

無気力症候群は従来のうつ病とは異なり、向精神薬に効果がなく、カウンセリングにしか治療方法がありません。

無気力症候群は本人に危機感が乏しく、症状を放置しがちになります。しかし、症状を放置していると社会から隔絶された生活を送るようになって、より症状が悪化してしまいます。

そこで、無気力症候群の可能性が疑われた場合には、症状が悪化する前に心療内科や精神科に通院し、カウンセリングを受けることが大切となります。

 - 現代病