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肛門の周囲がかゆい肛門掻痒症。排便後の拭きすぎに注意

      2016/12/27

こうもんそうようしょう

肛門掻痒症(こうもんそうようしょう)は黙っていられない程のつらい症状の人もいますが、場所が場所なだけに他人には相談しにくい部位で病院にも行きにくいものです。

原因や治療法、予防法を知ることで、悩みを少しでも早く解決できる様になりましょう。

肛門が痒い!『肛門掻痒症』とは?

肛門掻痒症は、何らの原因により肛門に強い痒みを生じる症状です。

じっとしていられずに掻かずにはいられない程の酷い痒みを感じるのですが、その周期は毎日起きる人もいれば月に1~2回程度の人もいます。

身体が温まると症状が出易くなり、夜睡眠時に痒くて眠れないというケースも多いのです。

肛門は皮膚が柔らかく湿った部位ですので、爪で強く掻いてしまうと肛門周辺が傷つき、炎症を起こしてただれたり、出血したりします。

また、皮膚に刺激を与えることにより、肛門周辺が色素沈着により黒ずんでしまうこともあります。

肛門掻痒症の原因

肛門掻痒症の原因は、殆どの場合便によるものです。皮膚の湿疹や出血は掻いたことによるもので、感染症や体質による皮膚炎ではないのです。

肛門科で診察をすると、肛門の中、或いは直腸内に便が付着している人が多いのです。便が残っていることで肛門が刺激されてかゆみを引き起こすのです。

初期症状では肛門付近がムズムズする様な感覚がする程度です。

その為に病気とは思わずにウォシュレットで一生懸命洗浄したり、トイレットペーパーで擦ることで、肛門付近に摩擦を加えて刺激をしてしまいうのです。

皮膚は石鹸やお湯で洗いすぎると必要な皮脂まで奪われてしまい、余計に乾燥して痒みが悪化します。段々と掻きもしる様になるので、皮膚が炎症を起こしてしまうのです。

しかし、中には肛門掻痒症と間違えられやすい病気があります。

糖尿病や肝硬変の初期症状として、体内の免疫力が低下した際に、血液中やリンパ中の老廃物により肛門が痒くなることがあり、身体の他の部位にも痒みを感じる様になります。

接触性皮膚炎は、生理用ナプキンや軟膏、ウェットティッシュ等の刺激により起きます。稀に皮膚がんが肛門周辺に発症することもあります。

湿疹の様に見えるので単なる皮膚炎だと思っていると、重症化する場合もあり注意が必要です。性病の一種である「尖圭コンジローマ」は、感染症ですので肛門だけではなく他の部位にも広がる可能性があります。

そして最近ではあまり見かけなくなったのですが、子どもで肛門周囲が痒くなる原因として多かったのが「ぎょう虫」によるものです。

ぎょう虫が夜中に肛門周辺に卵を産み付けることで痒みを生じます。ぎょう虫の場合は明け方に痒くなり、皮膚炎などはみられないという特徴があります。この場合は保健所に問い合わせれば検査をして貰えます。

いずれの場合も、肛門の強い痒みが一ヵ月以上経っても改善されない場合には一度肛門科で診察を受けるのがおすすめです。

肛門掻痒症にやりやすい人の特徴

肛門掻痒症になり易い人の特徴として、身体の血行が悪いことが挙げられます。

デスクワークが多く座ったままの姿勢で一日過ごすことが多いと、血流が悪くなりかゆみを生じます。

また、女性の多くは便秘で悩んでいるものですが、排便の際に力を入れ過ぎると肛門を傷つけてしまうことがあります。そのまま痔になると、初期のうちはまだ傷が小さくても便が付着すると強い痒みに繋がります。

その他にも女性は生理時に肛門付近が汚れることで痒みを起こし易かったり、逆に清潔にする為にウォシュレットを使用し過ぎることで皮膚を乾燥させてしまうこともあります。

更に、辛い食べ物が好きな人は肛門に刺激を与え易く、痒みを起こし易いと言えます。

肛門掻痒症はどうやって治す?

肛門掻痒症の治療として、まずは肛門科で痔や脱肛、或いは感染症の可能性を検査して貰います。

原因が分かればステロイド剤や抗真菌薬や抗生剤などが処方されます。

ステロイド剤は痒みに対して非常に有効な薬で、医師の指示に従えば副作用の心配はまずありません。逆に怖いからと少しずつ塗ったり、長期間使用すると色素沈着を起こしたり、やめると症状が悪化したりします。

そして肛門付近の便をキレイに取り除くことが大切です。

見た目にはスッキリしていても、直腸内に便が残っていると「直腸性便秘」となります。

立派な便秘ですので、それぞれの体質に合わせて食生活を見直したり、乳酸菌や運動などを取り入れて、便秘改善をしていきます。

肛門掻痒症にならないために注意すること

肛門掻痒症にならない為に注意することとして、まずは肛門を刺激しない様にすることです。

トイレットペーパーで刺激をしたり、便秘が長く続くとどうしても肛門に摩擦を与えてしまい傷をつける原因になります。また、ウォシュレットを使用している人は、皮膚が乾燥するのでなるべくお湯を使用しないことです。

日常生活の中では適度に運動をして、血行促進を心掛けましょう。

肛門の痒みが強い場合には、恥ずかしがらずに早目に肛門科を受診して処置をすれば、かぶれや湿疹になる前に完治させることができます。

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