アレルギー・ヘルスケア119番

鼻炎やアレルギー、アトピーや健康全般についての情報サイト。

*

蟯虫(ぎょうちゅう)症は大人も感染する!蟯虫検査が終了した理由

      2016/12/30

蟯虫症
青い丸いテープ状のものをお尻に貼る、その検査を皆さん覚えていますか。

昭和30年代から長年続けられていたあの蟯虫検査(ぎょうちゅうけんさ)にこの度、ついに変化の時がやってきました。その意味と、時代がもたらす流れを見ていきましょう。

蟯虫とは?

蟯虫とは「ぎょうちゅう」と読み、誰しも一度は聞いたことのある名前だと思います。小学生のころにやらされた記憶が有る蟯虫検査でお馴染みですね。

蟯虫は寄生虫の一種です。人間を含め、動物に寄生しますが、人間に寄生する蟯虫のことをヒトギョウチュウという風に呼びます。

蟯虫の姿は、肉眼でも確認することができ、細い糸のようなものがクネクネと動いています。身体の一部分でこのような寄生虫を目の当たりにすると、虫に慣れていない現代人はびっくりしてしまうでしょう。

蟯虫症になるとどんな症状が出る?

蟯虫が人間の体内に寄生すると言っても、幼虫の間は盲腸付近に寄生しています。人間も気づかないまま過ごしますが、幼虫が成虫になり産卵する際には肛門に移動し、肛門の周囲で卵を産み付けます。

この産卵のときに、蟯虫が分泌する粘着性物質によってかゆみが引き起こされます。

蟯虫が寄生しているからといって、腸内の食物を蟯虫と取り合って栄養失調になったりすることは心配ありません。むしろ、蟯虫のもたらす最大の問題点は、この産卵時の痒みのほうなのです。

痒みは肛門括約筋が緩む就寝前や就寝中に多く、無意識に肛門を掻きむしり、湿疹になる子どもも多いです。

自分で「痒い!」など、まだ意思表示できないくらいの小さな子どもの場合は、肛門周囲の湿疹やただれを見つけた母親が初めて異変に気付くこともあります。

蟯虫症の原因・感染経路

一番の感染経路と思われているのが、生野菜です。最近は減ってきているようですが、以前は野菜を栽培するときの肥料として人糞が使われていました。

その人糞に蟯虫の卵が含まれており、それを肥料として育てられた野菜にも蟯虫の卵が付き、それを口にした人間が感染するというルートです。

蟯虫の卵はとても根強く、洋服や寝具、カーテンやタオルなどの様々なものに付着しても生きていけます。これが感染が広がる原因でもあります。

蟯虫症は大人にも感染する?

子ども時代にしか、定期的な蟯虫検査は行いませんので、一見子どもしかならない様に錯覚しがちですが、大人も蟯虫には感染します。

大人の感染経路で多いのは、最初に子どもがなって痒いので掻きむしります。すると知らず知らずのうちに、手で蟯虫の卵をまき散らしてしまい、それが大人の体内に入り大人も感染してしまうというパターンです。

大人が感染しても症状は同様で、成虫が産卵のために肛門へ降りてきた時に、猛烈な痒みを感じて感染が発覚することになります。

ほかの感染症でも同じことが言えますが、小さい子どもがいる家族は周りも感染しやすいので、子どもに感染が見られたらすぐに小児科へ行き、虫下しの薬を処方してもらってください。

まとめ

長年、変わらぬ手法で続けられてきた蟯虫の検査ですが、2015年度を最後についに姿を消すことになりました。理由は、衛生環境の変化により罹患率が著しく下がったことが挙げられます。

先にも述べましたが、感染経路の一つである人糞を堆肥といて使うことも、ほとんど無くなり蟯虫が食物についていることも減ったからです。どのくらい少ないかというと、過去10年の検出率は1%を切っているとのことです。

一方で、無農薬野菜のブームも根強く、健康志向の大人はそういった野菜を積極的に摂取する機会が多く、無農薬野菜がきっかけで蟯虫に感染することが増えているようです。

就寝前や就寝中に肛門周囲の痒みに気づいたら、ぜひ病院を受診してくださいね。病院は内科や消化器内科で診てもらえ、治療方法は内服で虫を殺す薬を服用します。

肛門ということで恥ずかしがっていては、周りの家族や友人にも感染を拡げることにもなりかねませんので注意してください。

 - デリケートゾーンの病気