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アトピー性皮膚炎の治療に使われる内服薬(抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬)

      2017/01/20

アトピー性皮膚炎の治療に使われる内服薬

アトピー性皮膚炎治療における内服薬の役割

アトピー性皮膚炎の治療において内服薬を用いることがあります。内服薬の主な役割はかゆみを抑えることです。

アトピー性皮膚炎の特徴でもあるかゆみは、掻くことによって症状を悪化させてしまいます。ただ、アトピー性皮膚炎治療に用いられる内服薬だけでかゆみを完全になくすことは難しく、外用薬であるステロイド薬や免疫抑制薬と併用されることが多いです。

アトピー性皮膚炎治療に用いられる内服薬の種類

アトピー性皮膚炎の治療に使用される内服薬にはいくつかの種類がありますが、ここでは「抗ヒスタミン薬」と「抗アレルギー薬」について説明します。

抗ヒスタミン薬も抗アレルギー薬も共に、ヒスタミンというかゆみや炎症を起こす物質を抑制する働きで、かゆみを抑える薬です。薬によっては眠気を感じるものもありますので、使用する際は車の運転などには注意が必要です。

かゆみや炎症のもとになるヒスタミンとは?

花粉症対策の薬や風邪薬のコマーシャルなどでも耳にするヒスタミンとは、いったいどういった物質なのでしょうか。

ヒスタミンは人間の免疫に関わる物質で、免疫細胞が異物を攻撃する際に放出される化学物質の一つです。ヒスタミンは脂肪細胞から放出され、ヒスタミン受容体と結びつくことでかゆみや炎症が起こります。

アトピー性皮膚炎の治療において内服薬を服用しても、完全にかゆみを抑えることはできません。それはアトピー性皮膚炎の原因がヒスタミンだけではないからです。ヒスタミンの症状を抑えても他の原因因子が存在する限りアトピー性皮膚炎の症状がでてしまうのです。

抗ヒスタミン薬

ヒスタミンは脂肪細胞から放出され、ヒスタミン受容体と結びつくことでかゆみや炎症が起こると先ほど説明しましたが、その結びつきをブロックするのが抗ヒスタミン薬です。

ヒスタミンの作用を抑えるという性質から、アトピー性皮膚炎以外の花粉症や風邪薬としても利用されています。

抗ヒスタミン薬は眠気が強いもの、そうでないものと多くの種類があり、服用方法や服用回数など医師と相談して自分にあった薬を選択することが大切です。

眠気が強く出るものは、車の運転などに気をつけなければなりませんが、かゆみで眠りづらい人にはむしろ向いているともいえます。

抗アレルギー薬

抗アレルギー薬も抗ヒスタミン薬もヒスタミンのアレルギー作用を抑えるという機能は同じです。違いはアレルギー作用を抑えるタイミングとなります。

●アトピー性皮膚炎の発生機序
・タイミング1:アレルゲンから刺激を受けた細胞がヒスタミンを放出

・タイミング2:ヒスタミンがヒスタミン受容体と結びつく

・結果:アレルギー反応が起こります

上記の「タイミング1」で作用するのが抗アレルギー薬です。脂肪細胞がヒスタミンを放出するのを抑制する作用があるということです。ちなみに、抗アレルギー薬は「タイミング2」に作用し、ヒスタミンがヒスタミン受容体と結合するのを防ぎます。

抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬が効くかゆみ

抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬が効くかゆみは、ヒスタミンが放出されることで引き起こったかゆみです。

アレルゲンによって引き起こされたり、ひっかくことによってヒスタミンが放出されて起こるかゆみに効果があります。

抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬が効かないかゆみ

抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬が効かないかゆみとして代表的なのは「乾燥」によるかゆみです。また、内臓疾患などからくるかゆみにも効果は期待できませんので、使用の際は注意してください。

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