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特定の場所でおこる激しい咳や発熱は、過敏性肺炎かも?!

      2017/01/27

特定の場所でおこる激しい咳や発熱は、過敏性肺炎かも?!

過敏性肺炎ってどんな病気?

主に家庭内での菌を原因として激しい咳や発熱、呼吸困難などが現れる事があります。

急性・慢性など様々なケースがありますが、こうした症状の原因となる病気として過敏性肺炎が挙げられます。

過敏性肺炎とは家庭内の主にトリコスポロンという真菌を抗原とした肺炎で、抗原を吸引してから約8時間から13時間ほどで上記のような咳や発熱といった症状が現れます。

またこれらは抗原の7割ほどがトリコスポロンに限定されるので、非常に季節性の強い肺炎になります。

トリコスポロンを抗原とする過敏性肺炎は主に夏場に症状が発生・重症化する傾向があるので、夏型過敏性肺炎とも呼ばれ、慢性患者の場合には特にこの時期に環境改善などの具体的な対策が求められます。

症状の発見から検査・診断を行うには、一般的には血液検査で末梢白血球数の上昇などの炎症反応を確認しますが、これだけでは過敏性肺炎であるとの確証は得られません。

そのため、より具体的な検査結果を獲得するために原因とみられる抗原の誘発試験を行い、トリコスポロンに見られる過敏性肺炎かどうかを確認します。

治療には主に環境改善などの指導が行われます。

特定の抗原を吸引した際に引き起こされる症状なので、基本的にはこうした生活環境を改善することで回復することが多いのですが、症状が重症・慢性化すると抗原から離れても症状を引き起こす事があります。

こうした場合には主にステロイド薬の投与など薬物治療をメインに治療を行うことになります。

過敏性肺炎になると、どんな症状がでるの?

家の中に潜むカビ(真菌)であるトリコスポロンを主な抗原として発症する過敏性肺炎です。

進行度合いや個人の耐性などにより表面化する症状は大きく異なります。

これまで過敏性肺炎の症状が見られなかった患者が、突然トリコスポロンなどの抗原を吸引した場合には、半日ほどで症状が現れることがあります。

これは急性として分類されます。

急性過敏性肺炎では、激しい咳や発熱、呼吸困難などかなりの苦痛を伴う症状が現れえます。

これらは抗原となる真菌が引き起こすものなので、家から離れたり生活環境を改善することで収まる事が一般的です。

しかし、こうした症状の発生と回復を何度も繰り返していると、肺に線維化と呼ばれる状態が引き起こされます。

これは抗原を吸引しなくても常に上記のような症状が常に発生している状態を指し、この段階になると慢性過敏性肺炎であるとの診断が下されます。

こうした慢性化した状態になれば症状もさらに深刻化・長期化する傾向にあり、抗原のある自宅ではもちろん、外出先や職場でも同じような症状が継続して続くので、患者には大きな負担となります。

こうした過敏性肺炎では上記の症状の他にも、身体のダルさや悪寒など風邪に似た症状も現れることもあるので、過敏性肺炎であるとの自己診断は非常に難しい物になります。

過敏性肺炎の原因は?

過敏性肺炎の主な原因としては自宅に存在するカビ(真菌)が挙げられますが、この7割以上はトリコスポロンと呼ばれるものになります。

特に春から秋にかけて発生することの多いこのトリコスポロンは、家庭や職場などで大量に発生しているケースも多く、過敏性肺炎を重要・慢性化させる大きな原因となっています。

一般的な生活環境ではこうした家庭内のトリコスポロンを代表とするカビ(真菌)が原因となることがほとんどなのです。

しかし、仕事や生活環境によってはその他の原因も過敏性肺炎を引き起こすことがあります。

日本国内でも確認されているそうした例としては、好熱性放線菌が挙げられます。

好熱性放線菌が原因となる過敏性肺炎は主に酪農家や農家の方が発症し、別名農夫肺とも呼ばれるほど広く分布しています。

また鳥の糞や羽毛などが原因となるケースもあり、これらはペットショップや養鶏場などで働く方が発症する例が確認されています。

こうした主に鳥に関わる職種の人が発症する場合には鳥飼育病と呼ばれ、農夫肺と並び古くから日本でも症例が確認されているものになります。

その他にも細かなものではサトウキビや蚕など特定の植物や昆虫に携わる方々に発症するケースもあり、過敏性肺炎の原因特定にはその患者の生活環境や仕事環境が大きな情報となります。

過敏性肺炎の診断

過敏性肺炎では激しい咳や発熱など風邪やその他のアレルギーに似た症状が現れるため、具体的な症状があったとしてむ早々に過敏性肺炎であるとの診断を下す事は出来ません。

発熱や咳などの状態が続いており、またそれが家庭や職場などある特定の環境によって引き起こされている場合には過敏性肺炎が疑われますが、まだこれでも特定には至りません。

その後は血液検査により末梢白血球数の上昇などの炎症反応、また胸部X線像でのびまん性すりガラス状陰影などの各種の代表的な状態が確認されます。

しかし、これらの状態も過敏性肺炎だけでなく、それ以外の病気の際にも見られるので、より確証を持って検査・診断を行うにはさらに誘発試験を行うことになります。

これは原因と見られる抗体を管理下で吸引することにより、その後過敏性肺炎の症状が見られるかどうか経過観察することで最終的な診断を下します。

しかし、これは場合によっては症状をより悪化させることがあるので、病院によっては実施を推奨していない場合があります。

そうした場合には家庭や職場など特定の場所で症状が悪化することをカルテにより確認し、それらの事実を元に過敏性肺炎であるとの診断を行うことになります。

治療方法

過敏性肺炎では激しい咳や発熱など日常生活が困難になるレベルで症状が悪化することがあるので、場合によっては薬物治療など化学的なアプローチが必要な場合があります。

しかし症状が軽く、発生と回復を繰り返すようならば生活環境の改善で良くなることも多いので、薬物治療を行わないこともあります。

症状が発生と回復を繰り返しているということは、自宅や職場などに抗原が潜んでいる可能性が非常に高いので、可能な限り掃除や除菌などで真菌を取り除くことが行われます。

これは個人で大掃除といったレベルで可能な事から、業者を入れて換気口や水回りなどカビ菌の発生しやすいところを徹底的に清潔にするということまで幅広く行われます。

また防御マスクを使用するというのも、症状を緩和させる大きな役割を担います。

しかし、こうした生活環境の改善を行っても症状の回復が見られない事もあります。

また症状が慢性化すると、抗原を吸引しなくても常に過敏性肺炎の症状が現れことがあります。

こうなった場合肺には線維化と呼ばれる状態が起こっており、掃除や生活環境の改善では根治に至らない場合があります。

このような慢性化した状態の過敏性肺炎では、ステロイド剤など薬物により治療を進める必要があります。

対応策

過敏性肺炎は咳や発熱などの症状が回復期や発症期で繰り返されるので、患者には相当の身体的・精神的な負担となります。

具体的な対応策としては生活環境の改善が一番手軽で効果の高いものになります。

家庭内では綺麗に見えても、空気中にカビ菌などの抗原が浮遊している事があるので、除菌型の空気清浄機を導入するなどといった事が大きな対策になります。

また個人レベルで不可能ならば、ハウスクリーニングの専門業者に依頼することも選択肢になります。

カビの除菌や水回りの除菌など、新築並みに綺麗に清掃を行ってくれるので、こうした対策作で過敏性肺炎が完治したという例も幾つも報告されています。

この他には家庭内でもマスクを使用したり、睡眠は位置の低い布団で行わずベッドを用いるなど、細かな事ではありますが、具体的な対策はいくつも取ることが可能です。

しかし、こうした対応策をどれだけ行っても、症状の改善が一向に見られない場合があります。

こうした場合には家庭内のトリコスポロンが抗原で無い場合と、掃除では完全に綺麗に出来ていないという二通りの考え方が出来ます。

もし症状の回復が見られず重症化する恐れがあるのならば、最悪の場合引っ越しや転職なども視野に入れる必要があります。

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