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アレルギー性鼻炎の特徴と治療法を知って、症状を改善!

      2017/01/27

アレルギー性鼻炎の特徴と治療法を知って、症状を改善!

アレルギー性鼻炎の概要

アレルギー性鼻炎とはどのような病気なのでしょうか?

アレルギー性鼻炎についての説明に入る前に、まずは「アレルギー」について説明したいと思います。

人の体には自分の体にないもの(抗原)が入ってくると、それを異物として反応する物体(抗体)を作り出します。

そして、再度抗原が入ってくるとそれを抗体が攻撃して排除しようとする免疫の機能があります。

この機能をつかってウイルスや細菌から体を守っています。

風邪を引いた時の熱や鼻水等の症状は、免疫機能が入ってきた風邪のウイルスを攻撃しているために起こる症状です。

しかし、この人間の体を守るための機能である免疫反応が行き過ぎてしまい、攻撃しなくてもいい体外のものに対してもウイルスや細菌と同じように攻撃をはじめてしまうことがあります。

これをアレルギーと言います。

アレルギー性鼻炎はウイルスや細菌ではなく、日常の生活の中で存在するものを人間の免疫が抗原としてみなしてしまい、攻撃をすることにより引き起こされます。

アレルギー性鼻炎で抗原とみなされてしまうものの例としてはハウスダスト、ダニ、カビ等があります。

これらの日常生活の中にいつも存在しているものに対して、免疫が攻撃を続けることにより慢性的な鼻炎が引き起こされることになります。

アレルギー性鼻炎の症状

アレルギー性鼻炎の症状はくしゃみ、鼻水、鼻づまりです。

風邪もひいていないのに風邪をひいたときに見られるくしゃみ、鼻水、鼻づまりがおこるのが特徴です。

鼻水は風邪を引いたときのような粘り気のある鼻水、いわゆる青っぱなのような鼻水ではなく、透明な水のようなさらさらとして鼻水が出るのが特徴です。

これらの症状がひどくなると慢性的に襲ってくるくしゃみや鼻水のために、仕事や勉強にに集中することが出来なくなったり、鼻づまりがつらくて夜眠れなくなったりします。

また、アレルギー性鼻炎には一年中症状がでる「通年性のアレルギー性鼻炎」と一定の季節にだけ症状が発生する「季節性のアレルギー性鼻炎」があります。

2つが同時に発生することもあります。

通年性のアレルギー鼻炎の場合は、冬に症状がひどくなるケースが多くみられます。

冬は部屋を閉め切るため、アレルギー性鼻炎を引き起こす原因となっている物質が室内を飛び回りやすくなります。

そして、暖かい季節に比べて外に出る機会が減って室内にいることが多くなります。

空気が乾燥するということもあり、結果としてアレルギー性鼻炎の症状が強くあらわれます。

季節性のアレルギー性鼻炎とはいわゆる花粉症のことです。

花粉症は原因となる植物から飛散した花粉が抗原となり、引き起こさるアレルギー性鼻炎です。

花粉症では鼻の症状に加えて、目のかゆみ・充血(アレルギー性結膜炎)、喉の違和感、頭が重たく感じる(頭重)、頭痛等の症状があらわれます。

アレルギー性鼻炎の原因

アレルギー性鼻炎を引き起こす原因となるもの、つまり抗原は様々なものがあります。

これらの抗原は吸入性のアレルゲンと呼ばれており、植物性のものと動物性のものに分けることができます。

植物性アレルゲン・・・オオアワガエリ、カモガヤ、ホソムギ、ハルガヤ、ススメノテッポウ、オオムギ、トウモロコシ、ブタクサ、ヨモギ、クワモドキ、カナムグラ、スギ、ヒノキ、カエデ、ブナ、ヤナギ、カシ等の植物から発生する花粉

動物性アレルゲン・・・室内のゴミ(ハウスダスト)、ダニ、ペットの毛(犬・猫)、鳥などの羽、羊毛、綿花、カビ類(ペニシリウム、クラドスポリウム、カンジダ、アルテルナリアなど)

上記がアレルギー性鼻炎を引き起こす原因となるアレルゲンです。

また、アレルギー性鼻炎の原因としては、花粉などの植物性アレルゲンにより引き起こされる症状が全体のおよそ30パーセント、室内のゴミ(ハウスダスト)、ダニ、ペットの毛(犬・猫)、鳥の羽等の動物性アレルゲンから引き起こされる症状が全体のおよそ60パーセント、それ以外の動物性アレルゲンから引き起こされる症状が残りの10パーセントとなっています。

これらのアレルゲンに加えて、生活環境や生活習慣の乱れ、ストレスなどによって引き起こされる免疫力の低下もアレルギーの発症に関係があるとされています。

アレルギー性鼻炎の診断

アレルギー性鼻炎の検査ではまず問診が行われます。

「年齢、性別、職業、症状の種類、程度、発症年齢、発症時期、合併症、アレルギー既往歴、家族歴、治療歴と経過」等、症状の発生に至るまでの経緯をしっかりと確認されます。

その後、鼻鏡検査にて鼻の粘膜の状態を確認します。

通常健康な人の鼻の粘膜は薄いピンク色をしています。

しかし、急性鼻炎の人は鼻の粘膜の色が赤くなっていたり、アレルギー性鼻炎の人は青白い色になって、粘膜がかなり膨らんでいたり、鼻水が粘膜の周りを覆っていたりします。

これらの検査を行った後にさらに詳しい検査を行います。

アレルギー性鼻炎の検査としては3つの検査方法があります。

1つ目の検査は「特異性IgE抗体検査」という検査です。

「IgE抗体」とは体内に入ってくる異物を除去する免疫のしくみに関係がある抗体です。

原因となる抗原との接触を繰り返す中でこの抗体が体内に蓄積され、一定量を超えるとアレルギー反応が発生します。

この検査ではまず採血を行います。

そして、その血液の中のIgE抗体と様々な抗原を組み合わせてテストします。

例えば、最初はペットの毛との組み合わせをチェックして、反応がないようならダニとの組み合わせをチェックする・・・というようにそれぞれの抗原に対しての反応を確認します。

この検査で、どの抗原に対して免疫機能が反応して鼻炎が発生しているのかが分かるようになります。

2つ目の検査は「好酸球(こうさんきゅう)検査」という検査です。

「好酸球」というのは、血液の中の白血球の一種です。

アレルギー反応に関係する細胞で、鼻水や痰の中に分泌されます。

この好酸球という細胞が、アレルギー性鼻炎の患者の鼻水には多く含まれています。

そのため、患者の鼻水を採取してその中に好酸球が含まれているかどうかをチェックして、好酸球が多く含まれているようであればアレルギー性鼻炎の可能性が高いと判断します。

3つ目の検査は「誘発検査」という検査になります。

この検査は直接様々な抗原のエキスを鼻の粘膜につけることにより、どの抗原に対してアレルギー反応が発生しているのかを調べる検査方法です。

アレルギー性鼻炎の治療方法

アレルギー性鼻炎の治療は薬物の投与により行われる事が一般的です。

アレルギー性鼻炎の治療には、以下のような薬が用いられます。

まず、「抗アレルギー剤」です。

抗アレルギー剤はアレルギー反応が発生する時に体内の細胞から化学伝達物質(ヒスタミン)が出ることを抑制したり、ヒスタミンが出た後に生じる働きを抑えることで症状が出るのを防ぐ作用があります。

ヒスタミンは鼻水や鼻づまりの原因になる物質です。

これの発生を抑えることでアレルギー症状を抑える薬です。

飲み薬と点鼻薬がありますが、効果が出るまで2週間ほどかかります。

次に、「ステロイド剤」です。

ステロイド剤には鼻水や鼻づまりを抑える効果があります。

しかも効果に即効性があるので、アレルギー性鼻炎の症状がひどい場合にはこちらを処方します。

飲み薬と点鼻薬があります。

そして、「抗ヒスタミン剤」です。

抗ヒスタミン剤はヒスタミンの働きを抑えることで症状を取り除きます。

飲み薬が用いられます。

薬物治療以外にも「減感作療法」というものもあります。

「減感作療法」とは、アレルゲンのエキスを少しづつ継続的に皮下注射し、体にアレルゲンの物質を慣れさせていくという治療法です。

体に常にアレルゲンがある状態にすることで、免疫にアレルゲンを異物として認識させないようにするという治療方法です。

治療期間には2~3年を要しますが、治療を受けた人の70パーセント以上に症状の改善がみられたというデータがあります。

また、重度の鼻づまりで薬物治療では効果が見られない場合には外科的治療法が用いられる事があります。

具体的には症状が進行して厚くなってしまった鼻の粘膜を切除して、アレルギー反応を起こす部分を物理的に小さくする事で症状を抑えるのです。

メスで鼻の粘膜を切除する方法や鼻の粘膜にレーザー光線を照射する方法、また化学薬品を使用して鼻の粘膜を収縮させる方法等があります。

アレルギー性鼻炎の対応策

自分で取り組めるようなアレルギー性鼻炎への対応策としては、生活環境・生活習慣の改善を行うことです。

例えば、アレルギー性鼻炎の主要なアレルゲンであるハウスダストやダニ、花粉を排除するためには室内を清潔に保つ必要があります。

まめに掃除・洗濯を行うことで室内を常に清潔な状態に保つようにしましょう。

とくに枕カバーやシーツ等の体に直接触れるものについては頻繁に洗濯して、清潔な状態に保っておくことが大切です。

また、床はフローリングが一番です。

カーペットや敷物を敷くと、ハウスダストやダニの温床になるため、出来る限り避ける方が無難です。

また、たばこの煙は鼻の粘膜を敏感にして症状を悪化させることにつながります。

患者自身が喫煙する場合は禁煙し、また、たばこを吸わない場合でも極力たばこの煙が立ち込めるような場所には行かないようにしましょう。

また、室内の乾燥もアレルギー性鼻炎には悪影響を与えます。

加湿器を用いる事で、部屋を乾燥させないようにしましょう。

また、室内の環境以外にも免疫力の低下等を要因として、アレルギー性鼻炎の症状が引き起こされることもあります。

定期的な運動や規則正しい生活を意識し、免疫力を高めるような生活をおくるようにしましょう。

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