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全身に水疱が広がるのは「とびひ(伝染性膿痂疹)」かもしれません

      2017/01/19

全身に水疱が広がるのは「とびひ(伝染性膿痂疹)」かもしれません

とびひってどんな病気?

とびひは「伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)」の別称、俗称です。

症状が発症してから瞬く間に全身に広がる様が「飛び火(火事の際に火がすばやく燃え広がる、燃え移ること)」に似ていることが由来となります。

かすり傷や切り傷、虫刺され、また皮膚のごく浅い箇所に黄色ブドウ球菌、化膿レンサ球菌、溶連菌といった菌が入りこむことで、まず水ぶくれができます。

水ぶくれの中は膿や菌で、強いかゆみを感じ掻くことにより水ぶくれが破れ、周囲や掻いた手(指先、爪の中)を介して全身に広がります。

細菌が原因で起こる皮膚病の中では比較的発症数が多い珍しくない病気ですが、アトピー性皮膚炎など慢性皮膚疾患を持つ人に多くみられるのもまた大きな特徴です。

とびひにかかりやすい年齢や季節

とびひは主に乳幼児がかかりやすい病気です。

0才児から6才児に多く、理由としては外遊びなどで小さな傷をつくりやすいことや、汚れた手で傷口や全身を触ってしまいやすいこと、また保育園や幼稚園、小学校などで園児や生徒同士が触れ合う機会が多く、伝染しやすいといったことが挙げられます。

夏にこの病気にかかりやすいです。理由としては黄色ブドウ球菌が原因のとびひは夏に多く、それ以外が原因のとびひは季節に関係なく年中発症しやすいという特徴もあります。

大人はかからないと思っている人が多かったりしますが、もちろん大人も例外ではありません。

大人の場合はストレスや疲労により免疫力が落ちているときに感染してしまうことが多く、治るのに数ヶ月かかる場合もあります。予防や早めの適切な治療が肝心です。

とびひになる原因、感染経路

黄色ブドウ球菌、化膿レンサ球菌、溶連菌といった菌は、人間の身体の表面にごくあたり前に存在する常在菌なので、「菌」そのものが悪いというわけではありません。

極端に多く増殖してしまうことでバランスが崩れ爆発的に増えてしまい、さらに全身に広がるという悪循環が根本的な原因といえます。

感染経路は、鼻腔や口腔の粘膜や皮膚に常在する菌が全身に広がる自家感染と、とびひにかかっている人との肌と肌などの接触による外因性感染があります。

自家感染の場合、鼻などを触った手で傷口や皮膚バリアが弱っている部分を触ることで伝染してしまう例が多くみられます。赤ちゃんや子どもには鼻などをなるべく触らないよう、そして、手や指を清潔にするよう指導することが大切です。

とびひの症状

とにひには、つよいかゆみを伴う水ぶくれやびらん(ただれ)といった症状があらわれる「水疱性膿痂疹(すいほうせいのうかしん)」と、炎症やかさぶた状の発疹といった症状があらわれる「痂皮性膿痂疹(かひせいのうかしん)」とがあります。

いずれかが身体のいたるところに無数にでき、たちまちに広がる伝染性、全身性の皮膚病です。

強いかゆみ、水ぶくれができて破れることによる不快感が主な症状ですが、水ぶくれ、や発疹以外にも発熱やだるさ、のどなどの痛みを併発することもあります。

重症化すると赤くなってただれて腫れたり、痛みがでてしまうこともあります。

0才児から2才児、または抵抗力が極端に弱っている人はSSSS(ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群)や腎障害といった合併症を引き起こす場合もありますので、決して軽視してはいけません。

とびひと間違えやすい病気

とびひの症状とよく似た皮膚病には、アトピー性皮膚炎、あせも、接触性皮膚炎、虫刺され、水ぼうそう、手足口病、ヘルペスなどがあります。

アトピー性皮膚炎やあせもは水ぶくれはできず、湿疹、かさつき、赤み、かさぶたができるのが特徴です。

接触性皮膚炎や虫刺されは水ぶくれではない腫れが、接触した部分や虫に刺された部分を中心にできるのが特徴となります。

こういった明らかな違いはあるものの、かゆみであったり広がりやすいといった共通の症状もあり間違えやすいので、皮膚にかゆみやいつもと違う異常を感じたら早めに皮膚科医の診断を受けることが大切です。

そうすることで、とびひの症状を最小限にくいとめ、早期での完治が可能となります。

特に水ぼうそうやヘルペス等と混同しやすいので自己判断は禁物です。

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