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医師と相談、症状と判断。気になる減感作療法・免疫療法とは

      2017/01/27

医師と相談、症状と判断。気になる減感作療法・免疫療法とは

減感作療法とは

減感作療法とはアレルギーの元となる原因を、むしろ体内に逆に取り入れてしまおうという治療法です。

減感作療法の仕組み

原因となる抗原を少しずつ体内に取り入れていくことで、体が慣れてきます。

例えば花粉症なら、今まで花粉を体内に取り入れると過剰に反応してしまっていた鼻が、治療により花粉の抗原を常に体内に取り入れているため、いきなり体が過剰に反応しなくなるのです。

それにより鼻水などの症状を抑えるのです。

具体的に説明すると。

まず花粉やハウスダストなどの「抗原」が体に入ってきます。

体には免疫というものがあり、その抗原に対して免疫を作ります。

その免疫は「特異的IgE抗体」と呼ばれています。

そのIgE抗体は特定の物にしか反応しません。

花粉が原因でできた抗体は花粉にしか反応しないために「特異的」という名前がつけられているのです。

マスト細胞とよばれる物があり、特異的な抗体はこのマスト細胞にくっついています。

外から花粉やハウスダストの抗原が入り込むとその特異的な抗体に反応します。

「異物が入った」とマスト細胞は判断し破裂します。そうするといわゆるアレルギーで有名な「ヒスタミン」のような物質を放出するのです。

ヒスタミンが鼻を刺激してくしゃみや鼻水を起こすのです。

この症状をアレルギーと呼びます。

具体的な治療方法

アレルギーの原因となる抗原を毎月少しずつ皮下注射していきます。

少量ずつ注射していきますが、最初のころは少し多めに注射します。おそらく週に2回ほどの注射になります。

そこから1か月、2か月となるにつれて量を調整していきます。

徐々にペースは月1回ぐらいになっていくはずです。

合併症や注意点について

注意点としてはまず第一に、すごい長い目で見ていかなければダメな治療であるということです。

改善まで1年、2年ではありません。おそらく3年以上はかかります。ですので時間も必要ですし理解もなければなりません。

病院に行くのは時間もかかりますし労力が必要です。しかしこの治療は大体毎月1回は注射しにいかなければなりません。

最初の頃はもっとスパンが短く、週に1~2回は注射していきます。ですので本当に根気強く続けていかなければなりません。

中断してしまっては今までの努力が無駄になってしまいますから。

アレルギーでこの治療をされる方は花粉症の方が非常に多いです。

いわゆる「ハウスダスト」のアレルギーはこの治療は割かし早く効果があると言われています。

大体半年も経てば「効果のある人は」効果が出てくるようです。

しかし花粉症は非常に強力で先に記述した通り3年以上かかるのを覚悟した方が良いでしょう。

完治を目指すというよりも少しずつでも良いので「症状を緩和していく」という意識で臨まなければ絶対に途中で心が折れます。

この治療の最大の欠点は、「3年後治るのか効果がないのかわかんない」という所です。

先で述べたように体が慣れてアレルギー物質に対して強くなる人もいます。

しかしこれは研究の結果、人によって全く違うらしいのです。

花粉症に実際に効果がある人は5割と聞きます。

ハウスダスト系にはそれよりも高い確率で効果があるようなのでお勧めいたします。

みなさんの素朴な疑問として「そんな物を注射して大丈夫なのか?」というのがあると思います。実際は大丈夫じゃない場合があります。

当然注射によって体が過剰に反応してしまいアレルギー状態になる場合もあります。

ですので一応色々な注意点があり、効くのか効かないのかわからないのでまだまだ普及はしていないのが実情です。

アレルギー状態になると命の危険まであります。
治療後に全身が赤くなるなどすると危険です。

いわゆる「アナフィラキシーショック」と呼ばれる症状がおこる可能性があるので注意が必要です。

しかし、一番の注意点はやはり継続できるのかどうか?という所です。

治療を続けると研究の結果9割の人がなんらかの改善が認められました。それでもほとんどの人はそこまで行く前に治療を辞めてしまうのです。

それは先で述べたようなデメリットも原因ですが、治療の結果がなかなか実感できないことにあるのではないでしょうか。

劇的に改善するのならば大切な時間をさいて通院することのモチベーションも確保できるでしょう。

しかし実際に効果があるのかないのかはどんな医者にもわからないのが実情です。
ですから見えない不安を抱えながら治療に挑み続けなければならないのです。

しかもこの治療は例えばスギの花粉でよくなったとしても今度はヒノキの花粉で症状が悪化してしまう例があるので手放しで素晴らしい治療法であるとは言えません。

メリットとデメリットを総合的に判断しつつ治療していかなければならないのでしょう。

それにはやはり早期で治療効果があるのかないのかを見極めることが大切です。

早期で全くの効果がない場合はそこから劇的に改善した例はあまりないのでやはり医師とよく相談をして自分にとって本当に価値のある治療なのかどうかを検証していく必要があると思います。

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